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【経済】VWの排ガス不正、中国向け輸入車1946台も対象の可能性


独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の一部ディーゼル車による排出ガス試験不正問題は、中国販売車にも影響を及ぼす見通しだ。VWの中国法人は、このほど声明を発表。中国に輸入された一部車種にも違法ソフトウェアが搭載されている可能性を認めた。
VW中国は26日、中国に輸入された「ティグアン」1946台について、違法ソフトを用いた問題のディーゼルエンジン「EA189」を搭載している可能性があると報告した。早急に事実確認を行い、その結果を公表すると表明。問題が認められた場合は、不正車オーナーに対して相応の補償を行うことを約束した。
ただ、VWの中国合弁会社である上海大衆汽車(上海汽車との合弁)と一汽大衆汽車(第一汽車集団との合弁)の2社で生産・販売される車種(すなわち、中国現地生産車)については、排ガス不正の問題に一切関与していないとも強調している。
VWの「EA189」搭載車について米国環境保護局(EPA)は今月18日、違法ソフトを用いて米国の排ガス試験を不正にクリアしていたと発表した。この事実が大々的に報じられると、EU(欧州連合)、ドイツ、カナダなどが相次ぎVW車に対する調査を行うと発表。インドや韓国も調査着手を宣言するなど、VWの不正はアジア諸国をも巻き込んだ世界的スキャンダルに発展している。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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