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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は120円台で推移か、米年内利上げ期待でリスク回避のドル売り縮小も


25日のドル・円相場は、東京市場では120円03銭から120円77銭で堅調推移。欧米市場でドルは一時121円24銭まで上昇したが、120円57銭で取引を終えた。

本日28日のドル・円は120円台で推移か。米国の年内利上げを想定してリスク回避的なドル売りはさらに縮小し、ドルは121円近辺まで買われる可能性がある。

報道によると、米共和党のベイナー下院議長は10月末で辞任すると表明した。現時点で10月1日に政府機関が閉鎖される可能性は低いとみられているものの、米国の長期的な財政や連邦債務上限の引き上げについて民主、共和両党は合意する必要がある。債務問題についての協議が難航した場合、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策にも影響を与える可能性がある。

連邦債務上限の引き上げは仕方ないとの見方が一般的だが、中長期的に大規模な歳出削減が必要になるとの意見は多い。ただし、歳出削減は米国景気に悪影響を与える可能性があるため、どの項目を削減するのか簡単には決められない。市場関係者の間からは「下院議長が誰になっても厄介な問題に直面することになる」との声が聞かれており、債務上限引き上げ問題に対する懸念が高まった場合、米金融市場は混乱するおそれがあると見ている。

《SY》

 提供:フィスコ

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