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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ローソン、三菱電、大成建、野村

■ローソン <2651>  8,670円  +270 円 (+3.2%)  本日終値
 ローソン<2651>、ファミリーマート<8028>、セブン&アイ・ホールディングス<3382>などコンビニ関連株が軒並み堅調。日本フランチャイズチェーン協会が24日発表した8月度のコンビニ売上高は既存店ベースで前年同月比1.7%増の8442億円と5カ月連続で前年を上回っており、引き続き売上高好調に推移する小売り業態の勝ち組として買いを誘っている。8月は淹れたてコーヒーをはじめとする店頭販売商品や清涼飲料水やアイスクリームなどの夏物商材が売り上げを牽引している。

■三菱電機 <6503>  1,131円  +32.5 円 (+3.0%)  本日終値
 三菱電機<6503>が3日ぶりに反発。ドイツ証券は24日、同証株の「バイ」を継続し目標株価を1800円としている。8月の受注は自動車が前年同月比12%増、FAが同7%増と堅調だったことを評価している。特にFAは昨年8月がその前年に比べ28%増と好調で、今年のハードルは高かったにもかかわらず7%増となった。また、自動車事業も欧米が好調なほか、中国もプラスの模様であり、同証券の予想に比べ堅調なことを前向きにみている。

■大成建設 <1801>  769円  +22 円 (+3.0%)  本日終値
 国内大手証券の建設セクターの欧米投資家訪問では、中期業績改善のビジビリティが高く、リニア中央新幹線や東京オリンピックといった個別の好影響からディフェンシブ性の高い同セクターへの関心は「相対的に高まっていると感じた」と指摘。個別では、大成建設<1801>、大林組<1802>、清水建設<1803>、鹿島<1812>といった大手4社を中心とした議論が多く、前田建設工業<1824>や五洋建設<1893>、サブコンでは高砂熱学工業<1969>やきんでん<1944>などにも議論が及び、「従来以上に投資家の関心に広がりがあった印象」と報告。とくに高砂熱学工業に関しては、株主還元の積極姿勢から投資家の関心が高まっているとみて、「ゼネコンも今後の株主還元への姿勢が改めて議論のポイントになる可能性がある」と解説している。

■野村ホールディングス <8604>  728.9円  +19.2 円 (+2.7%)  本日終値
 後場に入り全体相場が買い優勢の地合いとなるなか、歩調を合わせるように野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>などをはじめ証券株が上値指向を強めている。株式市場は世界景気の減速懸念や独フォルクスワーゲン問題など弱気材料が目立っていたが、前日までの2営業日で日経平均株価は4.7%の大幅な調整を入れており、目先は突っ込み警戒感から空売り筋の手仕舞い買い戻しを誘発している。そのなか、証券株は国内外投資家や個人投資家の市場回帰に伴う手数料収入の拡大思惑や投信など運用成績の回復に期待した動きが反映されている。また、きょうは9月中間期配当など株主還元の権利取り最終日にあたるが、証券セクターは中堅証券中心に年間配当利回りで4%を超える銘柄も多く、駆け込みでインカムゲインを確保する動きも株高を後押ししているようだ。

■ダスキン <4665>  2,114円  +53 円 (+2.6%)  本日終値
 ダスキン<4665>が反発。同社は24日引け後、16年3月期の中間期連結業績予想の修正を発表。売上高は857億円(前年同期比2.5%増)から828億円(同1%減)に引き下げたものの、営業利益を19億円(同2.3%増)から26億円(同39.9%増)に、当期純利益を13億円(同11.5%減)から19億円(同29.3%増)に引き上げている。新年度のスタート時期に全国規模で実施した春のキャンペーン活動が功を奏したことから、ダストコントロール商品の売上高が計画を上回って推移し、レントオール事業等のその他の事業も好調。クリーン・ケアグループの売上高が上振れすることに伴う利益増加に加えて、販売促進費用の一部の使用時期を下半期に変更したことで、計画を上回る見込みとなった。

■クミアイ化学工業 <4996>  790円  +19 円 (+2.5%)  本日終値
 クミアイ化学工業<4996>が3日ぶり反発。同社は24日、イハラケミカル工業<4989>の株式500万株(議決権総数の10.87%)を同日付で買い付けたことを発表、資本関係の強化に伴う業容拡大効果に期待した買いを引き寄せている。今回の買い付けでイハラケミカルに対するクミアイ化の出資比率は2割を上回り、持ち分法適用会社になるが、クミアイ化学側では「もともと(イハラケミカルは)同社と農薬分野で協業体制にあったが、今回の株式買い増しで業務的にもより関係を密接にしていく目的」(広報担当)としている。

■藍澤證券 <8708>  760円  +18 円 (+2.4%)  本日終値
 24日、藍沢 <8708> が配当修正を発表。従来未定としていた16年3月期の上期配当を15円(前年同期は12円)実施する方針としたことが買い材料視された。業績好調を踏まえ、株主への利益配分を増やす。なお、下期配当は引き続き未定とした。

■テレ東HD <9413>  2,045円  +48 円 (+2.4%)  本日終値
 テレビ東京ホールディングス<9413>が堅調。同社は24日取引終了後に、8月度の子会社月次業績を公表。テレビ東京の売上高は83億8900万円(前年同月比9.3%増)となり、今期累計(4~8月)でも440億7200万円(前年同期比3.4%増)とプラスを維持していることが好感されているようだ。そのほかの単月売上高は、BSジャパンが12億6300万円(前年同月比16.4%増)、テレビ東京コミュニケーションズが3億600万円(同1.0%減)だった。

■瑞光 <6279>  4,320円  +95 円 (+2.3%)  本日終値
 瑞光<6279>は3日ぶり反発。同社は24日取引終了後、16年2月期第2四半期累計(2月21日~8月20日)の連結決算を発表。売上高は140億6400万円(前年同期比12.3%増)、営業利益は10億2400万円(同18.8%減)、最終利益は6億1400万円(同30.9%減)だった。グループ会社の上半期に出荷予定だった新規製造機械が下半期にずれ込む見込みで2ケタ減益となった。ただ、同社は11日に業績予想の下方修正を発表しており、今回はそれに準じた業績数値となっており売り圧力に乏しい。通期の業績予想は従来見通しを据え置いた。なお、通期業績は売上高320億円(前期比15.7%増)、営業利益29億6500万円(同18.8%増)、最終利益21億2500万円(同16.9%増)を見込んでいる。

■ダイドードリンコ <2590>  5,170円  +80 円 (+1.6%)  本日終値
 ダイドードリンコ<2590>が続伸。同社は24日の取引終了後、トルコの大手食品グループであるユルドゥズ社の保有する飲料製造子会社3社の株式90%を取得し、子会社化することを発表した。ユルドゥズ社は、世界第3位のビスケット事業や同10位のチョコレート事業を有するトルコ最大の大手食品グループ。ユルドゥズ社が保有する飲料製造子会社3社を保有することにより、各子会社が保有する8つの飲料ブランドを入手することになる。これにより、同社はトルコにおける事業拠点とトップクラスの飲料ブランドを獲得することになる。

●ストップ高銘柄
 ブロードメディア <4347>  114円  +30 円 (+35.7%) ストップ高   本日終値
 フジプレアム <4237>  329円  +80 円 (+32.1%) ストップ高   本日終値
 テックファム <3625>  1,365円  +300 円 (+28.2%) ストップ高   本日終値
 東京鋼鐵 <5448>  546円  +80 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 デジタルデザイン <4764>  1,114円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

●ストップ安銘柄
 なし

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