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【経済】コルビン革命?


 英労働党の党首選挙で圧勝したジェレミー・コルビン氏が掲げている政策が市場関係者の一部で話題になっているようだ。コルビン氏が主張しているのは簡単に言えば「富の再分配」であるが、それを形式的ではなく、徹底的にやることが従来と大きく異なっている。

 「緊縮財政政策の中止」、「社会福祉増強」、「富裕層と企業への増税」などは程度の差はあるが、決して珍しい政策ではない。ただし、中央銀行の独立的な立場を廃止することについては労働党の支持者でも賛否両論があるようだ。

 中央銀行の独立性については、それを擁護する意見が多いが、中央銀行の超緩和的な金融政策(量的緩和策)が格差拡大につながっているとの意見がある。金融緩和を続けても需要創出につながらない場合、金融政策が経済成長に寄与することは期待できない。中央銀行が独立性を失っても、国民生活の向上に貢献するならば、愚策とは言えないかもしれない。
《MK》

 提供:フィスコ

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