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【市況】明日は9月決算・中間期末の配当取り最終日【クロージング】


24日の日経平均は大幅に下落。498.38円安の17571.83円(出来高概算23億7000万株)で取引を終えた。独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制の不正問題や中国の9月製造業景況指数が6年半ぶりの低水準となったことが嫌気された。売り優勢の展開となったが、寄り付き後もじりじりと下げ幅を広げており、安値引けに。終値ベースでは9営業日ぶりに17600円を下回っている。

東証1部の値下がり数が9割近くを占めるなど、ほぼ全面安商状となった。材料株の一角などに短期筋の資金が向かう格好ではあったが、消去法的な物色にとどまっていたとみられる。中国の景気不安はこれまでも警戒されていたが、独VWの影響はしばらく見極める必要があるだろう。

また、24日の米国市場ではイエレンFRB議長の講演が予定されている。利上げが来年に持ち越されると予想する向きが増えているが、セントルイス連銀やアトランタ連銀総裁などの発言等を受けて、早期の米利上げ観測が一気に盛り返す可能性がある。イエレンFRB議長の講演内容を市場がどのように捉えるかが注目されるところである。

明日は9月決算・中間期末の配当取り最終日となる。外部環境が不透明ななかでは配当取り後への警戒などもありそう。ただし、米利上げ観測が高まるなかでマーケット全体が下振れして始まるようなら、需給調整の進捗によるアク抜けも意識されてこよう。

《AK》

 提供:フィスコ

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