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【経済】アトランタ連銀総裁は年後半の利上げに自信を示しているが・・・


 アトランタ連銀のロックハート総裁は21日の講演で年後半の利上げ実施に自信を示した。ロックハート総裁は「雇用は著しい改善を示した」、「市場が落ち着きを取り戻したら利上げの用意がある」などの見方を示した。また、同総裁は市場の変動は大きく懸念の中心ではなく、25ベーシスポイントの利上げは経済に著しい影響を与えないと指摘している。

 しかしながら、9月に利上げを実施しなかった理由については明言しなかったようだ。外部環境の悪化(中国経済の減速懸念やこれに伴う株式市場の乱高下)が9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で利上げを見送った主な理由かもしれないが、中国経済の先行きに対する不安は払拭されたのだろうか?

 利上げ開始に際して、米国の経済指標を最も重視するならば、9月に利上げを行っても不思議ではなかった。雇用情勢の改善は続いており、8月の労働市場情勢指数は7月実績を上回っていた。9月に利上げを実施しなかった理由について次回のFOMC会合で米金融当局は説明する必要があるかもしれない。
《MK》

 提供:フィスコ

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