市場ニュース

戻る
 

【特集】MonotaRO Research Memo(1):尼崎物流センターが順調に稼動し業績寄与


MonotaRO<3064>は、兵庫県尼崎市に本社を置く、インターネットを利用した建設業・工事業・工場用間接資材※及び自動車用アフターマーケット商品の通信販売会社である。
※間接資材とは、製造工程で使用される研磨剤やドリル、軍手など、事業者が自社内で使用し、再販を目的としない商品を指す。業種により個別性が高い。

同社のビジネスモデルの特徴は、企業規模や購買金額に関わらず、すべての顧客に同一の価格で間接資材を販売するという点である。市場の慣習により売り手から不公平な価格を強いられがちであった中小企業を中心に支持を受け、ニッチ市場における専門通販業者として唯一無比の存在となった。2015年6月末現在の口座数は158万件を突破している。

直近の業績は売上・利益ともに好調だ。2015年12月期の第2四半期(2015年1月?6月)決算は、売上高が前年同期比28.4%増の27,356百万円、営業利益が同54.8%増の3,433百万円と大幅増収増益を達成した。TVCM(2~3月・6~7月)やカタログ発行の年2回化などの積極的なマーケティング投資が増収に貢献した。また、2014年開設の尼崎物流センターが本格稼動し、物流費用の削減とともに在庫拡充により顧客サービス・リピート率の向上にも寄与した。これに伴い2015年12月期通期の業績予想は上方修正され、売上高が前年同期比28.2%増の57,589百万円、営業利益が同60.5%増の6,937百万円となった。

中期の売上目標1,000億円を掲げており、オーガニックな成長により早期達成を目指している。その布石となるのが関東における次期物流センター計画である。既に茨城県での土地確保が進んでおり、完成すれば建物床面積約5万5千平方メートル、50万アイテムの在庫保有能力を持つ。2017年3月の竣工を目指している。

■Check Point
・TVCMで知名度向上、尼崎物流センター本格稼動が業績に寄与
・第2四半期も業績好調、通期業績予想を上方修正
・中期売上目標1,000億円にむけ、関東に大型物流センター投資を計画

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《HN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均