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【特集】アドベンチャー Research Memo(10):既存事業のシェア拡大、インバウンド事業の強化などが成長戦略の軸


■成長戦略

アドベンチャー<6030>の成長戦略の軸は、既存事業のシェア拡大に加えて、インバウンド事業の強化と事業領域の拡充である。特に事業領域の拡充については、旅行関連への横展開から、さらには生活関連への参入を図るものである。中期的な目標として、インバウンドの強化を含めた既存事業の拡大により2020年の取扱高500億円を目指している。さらには長期的な成長イメージとして、生活関連への参入による総合予約プラットフォームの確立により2030年の取扱高1兆円を掲げている。

弊社では、足元で大きく伸びているインバウンド需要の取り込みに期待が集まる一方で、顧客基盤の拡大による既存事業のシェア拡大に注目している。既存事業でのプレゼンスを高めることが、更なる事業拡大を優位に進めることにつながるうえ、総合予約プラットフォームの確立を目指す同社にとっては、認知度の向上と顧客基盤の拡大がKFS(成功のカギ)を握ると考えられるからである。同社は、これまでのリスティング依存型からオーガニック検索の強化に取り組んでいるが、SEO対策などの強化により、顧客獲得のペースがさらに加速する余地は大きいとみている。

一方、事業領域の拡充については、まずは交通手段の拡大(タクシー、鉄道、バス等)や旅行商品数の拡充(アクティビティ、ホテル、旅行保険等)による旅行関連の横展開を目指しているが、航空券予約という旅行の入り口で顧客接点を握る同社にとって、そこから展開できる事業機会の可能性は大きいとみている。また、総合予約プラットフォームについても、旅行関連で積み上げた顧客基盤や認知度を活かせることでアドバンテージが働くものと考えられ、M&Aを含めた他社との提携にも注目していきたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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