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【市況】<マ-ケット日報> 2015年9月15日

 15日の市場は日経平均が反発。終値は前日比60円高の1万8026円で、1日で再び1万8000円台を回復して引けた。日銀の追加緩和期待で取引時間中は一時363円高と上げ幅を広げる場面があったが、金融政策の現状維持が伝わると後場から上げ幅を急速に縮小させてしまった。東証1部上場全銘柄で算出される指数トピックスは小幅ながらも続落している。

 昨日の米国市場はFOMCを前にした持ち高調整の売りが出てダウ平均は3日ぶりに反落した。中国の経済指標がふるわなかったことも下げの一因に。FRBが利上げをするかどうかの見方は分かれているが、現状では金利が落ち着いて推移しており、9月の利上げは見送られる可能性がやや上回っている。さて、本日の東京市場は昨日に下げた反動や日銀の追加緩和期待などから反発の1日となったが、金融政策の現状維持と中国株の下落を受けて、後半は上げ幅を大きく縮めてしまった。やはりFOMCを前に日銀が先に動くことはできず、市場の関心は明日から始まるFOMCへより集まることに。FOMCの結果が分かるのは日本時間18日未明となるので、明日、あさっての相場は参加者限定の中、思惑的な先物の売買で日経平均が再び1万8000円を割り込む場面もありそう。個別では特注銘柄となった東芝 <6502> が4-6月の事業不振から年初来安値を更新。一方、経営統合が報じられた伊藤ハム <2284> と米久 <2290> はともに上昇している。(ストック・データバンク 編集部)

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