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【特集】アーバネット Research Memo(3):優れたデザイン性・機能性・好立地へのこだわりと少数精鋭経営


■会社概要

(3)特徴

アーバネットコーポレーション<3242>の特徴(強み)として、a)優れたデザイン性や機能性、好立地へのこだわりによる差別化、b)少数精鋭による固定費を圧縮した効率的な経営を挙げることができる。

a)優れたデザイン性や機能性、好立地へのこだわり
同社は、得意とする設計・開発に経営資源を集中することで、デザイン性や機能性に優れた「ものづくり」による差別化を図っている。特に流行に左右されないモノトーンの外観や芸術性にこだわったエントランス、収納スペースを最大限に確保する居住空間、自社開発の足を伸ばして入れるユニットバスなどがターゲットとなる若い世代に支持されてきた。入居者に定期的にアンケート調査を実施し、ユーザーニーズをくみ上げるなど、高い技術力にマーケティング志向を併せ持つところが同社の最大の強みと言えよう。立地に関しては、都内23区内で駅から徒歩10分以内の所を基本としている。

b)少数精鋭による効率的な経営
同社は、マンション販売会社への1棟販売(卸売)をビジネスの核としているが、そのビジネスモデルによって少人数による効率的な経営を実現している。また、その事業モデルを支えているものは、同社の開発物件に対する評価の高さと販売先との信頼関係と考えられる。2015年6月期における社員数は33名、1人当たりの年間売上高は約360百万円と高い生産性を示している。特に、固定費を低く抑えることで、高い収益性の確保と景気変動にも柔軟に対応できる体制を堅持している。加えて、1棟の卸売は売れ残りリスクがなく、竣工から短期間での資金回収を可能としており、不動産業界にあって安定性の高い事業構造と言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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