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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は反発、FOFC利上げなしとの見方から


【ブラジル】ボベスパ指数 47281.52 +1.90%
14日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比881.02ポイント高(+1.90%)の47281.52で取引を終えた。46217.71から47385.76まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは50、値下がりは13、変わらず1であった。

ブラジルの有力2紙が、「ルセフ政権が14日に、歳出を減らす一方、税収を増やすことにより、来年の財政赤字を回避する計画を発表する」、と報道したことが好感され、株高になったとの見方。取引終了間際に、レビ財務相が約70億ドル規模の歳出削減案を発表した。なお、ブラジル中銀がこの日に発表した週次エコノミスト調査では、2015年の経済成長率見通しが-2.55%まで悪化した(前回-2.44%)。インフレ見通しは9.28%(前回9.29%)。

【ロシア】MICEX指数 1729.75 +0.68%
14日のロシア株式市場は反発。主要指標のMICEX指数は前日比11.69ポイント高(+0.68%)の1729.75で取引を終了した。1716.30から1740.22まで上昇した。

16-17日開催予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)について、ロシア株式市場の参加者は利上げなしとの見方とされ、株高になったもよう。外部環境としては、中国の8月鉱工業生産の下振れなどから、景気への懸念が再燃し、世界的に株安。ブレント原油先物は続落。また、欧州連合(EU)が14日発表した声明によれば、加盟各国政府は、ウクライナ東部紛争に関与したロシア当局者やウクライナの分離主義者に対する制裁措置を、6カ月延長で合意した。

【インド】インドSENSEX指数 25856.70 +0.96%
14日のインドSENSEX指数は前日比246.49ポイント高(+0.96%)の25856.70、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同82.95ポイント高(+1.06%)の7872.25で取引を終えた。

インフレ鈍化に伴う利下げ期待が高まっていることが支援材料。発表された8月の卸売物価指数は前年同月比4.95%下落し、前月の-4.05%を下回った。市場予想は-4.40%だった。

【中国本土】上海総合指数 3114.80 -2.67%
14日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業比85.44ポイント安(-2.67%)の3114.80ポイントと反落した(一時4.72%安)。

業種別では、証券株の下げが目立つ。大手の中信証券(600030/SH)が7.4%安で引けた。中国証券監督管理委員会が11日、ブローカー4社に罰金を科すと発表したことが業界全体のマイナス材料となっている。先週末に急伸したITハイテク関連株も利食い売りに押された。景気動向に敏感な資源・素材株もさえない。自動車株や消費関連株、発電やガスの公益株なども下げた。

《NH》

 提供:フィスコ

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