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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ビットアイル、フェローテク、Aiming、不動テトラ

■ビットアイル <3811>  847円  +200 円 (+30.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ビットアイル<3811>がストップ高。東京証券取引所ではこの日、制限値幅(上限のみ)を100円から200円に拡大したが、これをものともせずにカイ気配値がストップ高水準に張り付いている。米エクイニクスからのTOBを受けて以降、このままいくと4日連続で取引時間中には値がつかず、4日連続でストップ高配分で引けることになるが、TOB価格は922円でまだカイ離があることから、引き続きサヤ寄せ意識の展開が続いている。なお、買付期間は10月26日まで。TOB終了後には所定の手続きを経て上場廃止となる予定。

■フェローテック <6890>  1,045円  +114 円 (+12.2%)  本日終値
 フェローテック<6890>が大幅続伸、年初来高値を更新した。大和証券は11日、同社株のレーティングを新規「2(アウトパフォーム)」とした。目標株価は1200円に設定した。太陽電池関連事業の回復などを評価している。同社の太陽関連事業は、13年3月期以降、3期連続の営業赤字だが、今期下期にも赤字は解消、通年では17年3月期に9億円の営業黒字になると予想している。生産拠点の集約と一部生産品目の撤退など構造改革が収益の改善要因となる。また、電子デバイス事業もサーモモジュールの販売好調が続いている。同証券では16年3月期の連結営業利益は前期比2.3倍の39億円(会社予想30億円)、17年3月期は同55億円と予想している。

■Aiming <3911>  1,358円  +118 円 (+9.5%)  本日終値
 Aiming<3911>はカイ気配スタートで、1300円台を回復、継続的な買いが観測されるなか25日移動平均線を上抜き、戻り本番の様相だ。スマートフォン向けゲーム配信では、プレイヤーの滞在時間が長く、アクティブユーザーの離脱率が低いMMORPG(大規模多人数同時参加型RPG)の開発で高実績を持っている。同社のドル箱商品である「剣と魔法のログレス いにしえの女神」は依然として好調に推移、新規タイトルでは海外より「神隠幻姫」や「プロジェクトAGO」、「神魔大陸3D(日本ではロストレガリア)」の3タイトルの日本での独占ライセンス契約を締結し、業容拡大路線を走る。「剣と魔法のログレス」についてはテレビコマーシャルへの展開で若年層世代の取り込みを図っていく方針。

■KNTCT <9726>  227円  +15 円 (+7.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 KNT-CTホールディングス<9726>が急動意。国内旅行大手で特にパック旅行で強みを持つ。高水準のインバウンド需要を背景に、新たに開通した北陸新幹線が旅行ニーズを喚起しているほか、USJ効果で関西方面の需要も取り込む。格安ツアーを縮小し、高単価のツアー構成比の高まりが利益率改善ももたらせている。足もとは来週にかけてのシルバーウイークで5連休という日並びの良さから、好調なレジャー消費が見込まれる。JR東日本<9020>やJR西日本<9021>、JR東海<9022>では新幹線予約数などが想定を上回る好調が伝えられており、この流れはそのまま同社にとっての追い風材料として意識されているようだ。15年12月期営業利益は48億円予想と前期比4割以上の増益を見込む。

■不動テトラ <1813>  172円  +7 円 (+4.2%)  本日終値
 不動テトラ<1813>が商いを伴い切り返しに転じている。地盤改良工事や海洋土木を得意とし、首都圏直下型地震などに対応した国土強靭化のテーマ性を内包。株式需給面でも株価低位で流動性に富むことから、投機性の強い個人投資家資金を巻き込んだ全員参加型材料株の素地を持つ。今回の関東地域を襲った豪雨による河川決壊や土砂災害などで、その復旧に際し活躍が見込まれるとの思惑が株価を刺激した。一方、ファンダメンタルズ面からも見直し余地が指摘される。人手不足の影響や高利益率案件の減少を重く見て、16年3月期は減益見通しにあるものの、会社側の予想する営業利益30億円(前期比38.9%減)は保守的に過ぎるとの見方が市場では大勢であり、足もとは増額期待を先取りした買いも観測されている。

■野村総合研究所 <4307>  4,790円  +180 円 (+3.9%)  本日終値
 野村総合研究所<4307>が後場一段高。同社はきょう、ポストトレード業務のユーティリティ・サービス「プライム・セトルメント・サービス」をUBS証券向けに提供すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。このサービスは、金融機関がバックオフィスで行う一連のポストトレード業務の効率化を実現するもの。第1弾として11月から「国内株式・国内債券」に関わるサービスを、第2弾として来年夏をメドに「外国証券」に関わるサービスを提供する。

■エフ・シー・シー <7296>  1,813円  +53 円 (+3.0%)  本日終値
 エフ・シー・シー<7296>が3日ぶりに急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は11日、同社株のレーティングを「アンダーウエート」から「ニュートラル」に引き上げた。目標株価は1600円から1900円に見直している。「当面の悪材料出尽くし」とし「北米での拡販が新たなカタリスト」とみている。16年3月期の業績予想は下方修正しているが、17年3月期以降は上方修正した。16年3月期の下方修正はIFRS(国際会計基準)を考慮したもので、実質は上方修正、北米の好調に加えインドネシアの減益幅も限定的。「17年3月期以降も北米を中心にホンダ外拡販は従来想定以上に進展する見込み」としている。同証券では16年3月期の連結営業利益は106億円から前期比17.8%増の103億円(会社予想94億円)に見直したが、17年3月期の同利益は126億円と予想している。

■アークランドサービス <3085>  4,750円  +125 円 (+2.7%)  本日終値
 アークランドサービス<3085>が4日続伸。同社はとんかつ専門店「かつや」を首都圏中心に展開するが、消費者にニーズをがっちり確保して月次売上高の好調を続けており、8月時点で既存店は5カ月連続でプラスを確保、全店ベースでは2ケタの伸長を果たしている。米国の資産運用会社であるデンバー・インベストメント・アドバイザーズ・エルエルシーが14日提出の大量保有報告で同社株の5%超の大株主に浮上したことが判明、これが市場のサプライズを誘い、上げ足に勢いがついている。

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