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【市況】NY株式:ダウは102ドル高、軟調な経済指標を受け、利上げ観測後退(11日)


米国株式相場は上昇。ダウ平均は102.69ドル高の16433.09、ナスダックは26.09ポイント高の4822.34で取引を終了した。欧州株が全面安となった流れを受け、売りが先行。16-17日の連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑もあり、売り買いが交錯するなか、8月生産者物価指数(PPI)が前月比横ばいとなったほか、9月ミシガン大学景況感指数が予想を下振れたことで利上げ観測が後退し上昇に転じた。一時上げ幅を縮小する場面もあったが、引けにかけて緩やかに上げ幅を拡大した。セクター別では、消費者・サービスや不動産が上昇する一方でエネルギーや素材が下落した。

スーパーマーケットのクローガー(KR)は決算内容が好感され上昇。クラウド型顧客管理ソフトのセールスフォース・ドットコム(CRM)やオラクル(ORCL)は一部アナリストによる買い推奨を受け、買われた。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は商用車リース・融資事業についてカナダのモントリオール銀行への売却に合意し、小幅上昇。一方で、軟調な原油相場を受け、深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)やマーフィー・オイル(MUR)などが下落した。

国際エネルギー機関(IEA)は、最近の原油相場の下落を受けて米・英・露などの石油企業が投資抑制に動いており、OPEC非加盟国の2016年の原油生産量が90年代初頭以来の大幅な減少となる見通しを示した。

Horiko Capital Management LLC

《NO》

 提供:フィスコ

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