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【市況】11日の香港市場概況:ハンセン指数は小幅続落、中国景気の先行き不安などが重し


11日の香港市場は小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比58.13ポイント(0.27%)安の21504.37ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が61.88ポイント(0.63%)安の9718.28ポイントと、そろって続落した。売買代金は871億4700万香港ドル(10日は794億7200万香港ドル)。

朝高の後に売られる流れ。米利上げ観測や、中国景気の先行き不安などが重しとなっている。昨日のハンセン指数は前日比2.57%安と下げ率が大きかったため、ひとまず買い戻しが入ったものの、引けにかけてマイナスに転じた。これから発表される8月・経済統計(13日に小売売上高や鉱工業生産、11~15日に金融統計など)に関しても、気がかり材料として意識された。

ハンセン指数の構成銘柄では、石炭や石油などエネルギー株の下げが目立つ。中国神華能源(1088/HK)が5.1%安、中国石油天然気(857/HK)が3.8%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.6%安で引けた。

非鉄や建材など素材関連株もさえない。銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)が2.9%安、アルミニウム中国最大手の中国アルミ(2600/HK)が1.5%安、セメント中国最大手の安徽海螺セメント(914/HK)が4.4%安と値を下げた。

半面、元高が追い風となる空運株などは物色される。中国東方航空(670/HK)が5.0%高、中国国際航空(753/HK)と中国南方航空(1055/HK)がそろって3.2%高と値を上げた。同様に、ダンボール原紙メーカーの玖龍紙業(2689/HK)も5.2%高と急伸。人民元相場が前日、オフショア市場で急伸したことが手がかりになっている。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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