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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):飯田GHD、モノタロウ、アコム、クックパッド

■飯田GHD <3291>  1,978円  +163 円 (+9.0%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 飯田グループHD<3291>が急反発。前日に積水ハウス<1928>が16年1月期営業利益予想を上方修正したことが刺激材料となっているようだ。同社は8月11日に第1四半期(4~6月)決算を発表しているが、営業利益は175億2700万円(前年同期比58.0%増)と大幅増益を達成。16年3月期通期では同660億円(前期比19.1%増)を見込む。新設住宅着工戸数が持ち直しの動きを見せていることが両社の好業績の背景にはあり、改めて好業績が見直される格好となっているようだ。

■MonotaRO <3064>  5,470円  +400 円 (+7.9%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 10日、モノタロウ <3064> が月次業績を発表。8月売上高は前年同月比34.2%増の42.6億円だったことが買い材料視された。今期に入り、7ヵ月連続で前年実績を上回ったうえ、伸び率も3ヵ月連続で30%を超えた。新規顧客獲得数も31万6000アカウント(前年同月は22万9000アカウント)と大幅に伸びた。

■アコム <8572>  550円  +39 円 (+7.6%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 10日、アコム <8572> が月次動向を発表。8月末の無担保ローン残高が前年同月比3.1%増に伸びたことが買い材料視された。ローン事業の新規申し込みが同3.6%増と伸びた一方、利息返還請求件数は同10.2%減と減少していることも好感された。

■クックパッド <2193>  2,374円  +166 円 (+7.5%)  本日終値
 クックパッド<2193>が3日続伸。いちよし経済研究所は10日、同社株のレーティングの「A」を継続するとともに、フェアバリューは2500円から2800円に引き上げた。主力サイト「クックパッド」の「のべ月間平均利用者数」や買い物情報の「リアルタイム配信店舗数」は同経研の予想を上回るペースで推移。同経研では15年12月期の連結営業利益は67億円と予想しているが、16年12月期の同利益は従来予想の153億円から162億円に増額修正した。また、米アマゾン・ドット・コムが展開している生鮮食品の宅配サービス「アマゾンフレッシュ」などが日本に参入すれば、クックパッドの買物情報事業の成長加速につながるとみている。

■あい ホールディングス <3076>  2,769円  +191 円 (+7.4%)  本日終値
 あい ホールディングス<3076>が3日続伸、年初来高値を更新。大和証券は10日、同社株の目標株価を2250円から2820円に引き上げた。主力の監視カメラはマンション向けが伸びているほか、北米個人向けカッティングプロッタも新製品による成長が期待されている。同証券では、第1四半期(7~9月)の業績は上振れで推移すると予想、16年6月通期の営業利益は前期比21.7%増の86億6000万円(会社予想83億円)、17年6月期は同102億7000万円と見込んでいる。化学品の危険有害性(ハザード)の分類基準などに対応するGHSラベル用のプリンターの成長にも期待。セキュリティ需要の高まりと世界的な化学薬品に対する防災意識の高まりなどのテーマ性にも乗るとみている。

■ジョイフル本田 <3191>  2,387円  +163 円 (+7.3%)  本日終値
 ジョイフル本田<3191>が急反発。同社は茨城県を地盤にホームセンターを展開。台風18号による豪雨は東日本に大規模な水害を引き起こしたことから、同社には復興に向けた需要が発生するとの思惑が出ているようだ。

■チヨダ <8185>  3,625円  +195 円 (+5.7%)  本日終値
 チヨダ<8185>が大幅反発。同社は靴量販店大手で、東京靴流通センターを展開。記録的大雨や鬼怒川の防波堤決壊などで「長靴需要が高まりそう」との見方が台頭しており、過去の水害時に思惑的に買われた経緯もあることから、買いが集まりやすくなっている模様。信用倍率0.09倍(売り残21万1900万株・買い残1万8500株)、逆日歩0.05円と取り組みも良いことから、一部で買戻し期待も出ているようだ。

■ネクスト <2120>  811円  +37 円 (+4.8%)  本日終値
 ネクスト<2120>が反発、2日に644円の安値をつけたが、そこをターニングポイントに戻り足鮮明、きょうは800円台を回復し早くも25日移動平均線とのカイ離を埋め切った。目先はオフィス空室率の改善や金融緩和期待を背景に不動産株に物色資金が回っており、物件掲載数で業界トップクラスの不動産情報サイト「ホームズ」を運営する同社にも注目度が高まっている。広告宣伝効果で手数料収入が好調に拡大しており、7月度の月次売上高は前年同月比58%増と大幅な伸びを示した。また海外展開にも積極的で成長性を期待する買いが継続的に流入している。昨年買収したトロビットはスペインを拠点に世界46カ国でサイトを運営するが、この世界最大の物件情報サイトの寄与で16年3月期連結営業利益は前期比60%増の43億1400万円を見込んでいる。

■リョービ <5851>  492円  +20 円 (+4.2%)  本日終値
 リョービ<5851>が反発。日足3陽連で500円台復帰を目前にしている。自動車向けダイカストが主力商品で米GMや独フォルクスワーゲンなど海外大手企業との取引実績が厚い。景気減速を背景とする中国でのフォルクスワーゲンの販売不振の影響を受け、中国関連株の一角として調整を余儀なくされた。しかし、北米などの好調がそれを補い、「業績は会社側の当初見通しを上回る進捗率を確保している」(国内中堅証券)と指摘されている。PBR0.7倍台は株価指標面でも割安さが光り、押し目買いが優勢に。

■ドクターシーラボ <4924>  2,189円  +84 円 (+4.0%)  本日終値
 ドクターシーラボ<4924>がカイ気配スタートで3日続伸。同社が10日発表した16年7月期の連結業績予想は、売上高が407億円(前期比8.1%増)、営業利益は81億円(同5.4%増)、最終利益は52億5000万円(同6.3%増)だった。今秋に主力化粧品である「アクアコラーゲンゲル」ブランドのリニューアル効果を見込み営業利益は前期の伸び率を上回り5%超拡大する見通し。また、年間配当は44円にする計画で、株式分割考慮では実質3円の増配となる。これを好感する買いが集まった。

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