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【市況】中国経済指標や米FOMC控える中、ショートカバーが強まるか/オープニングコメント


 11日の東京市場は、先物市場の動向を睨みながらの相場展開になろう。10日の米国市場では、アップルの上昇が相場をけん引する格好となり、NYダウ、ナスダックともに上昇。シカゴ日経225先物(12月限)清算値は、大阪比60円安18090円だった。円相場は1ドル120円75銭辺りで推移している。

 本日は先物・オプション特別清算指数算出(SQ)となる。SQに絡んだ商いは、差し引きで買い越しと予想されている。まずはSQ通過により、このところのボラティリティの高い相場展開に落ち着きがみられるかが注目される。日経平均の18000円処が支持線として機能するようであれば、足元で売り込まれていた銘柄を見直す動きが期待されている。

 また、新製品発表イベントを開催したアップルが相場をけん引していることから、前日に利食いが強まっていた電子部品株などへの見直しが意識されよう。その他、大雨による被害拡大を背景に、災害対策関連にも関心が向かいやすい。

 週末には中国の鉱工業生産指数、小売売上高、固定資産投資が予定されているほか、来週には連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、積極的なポジションは取りづらいところではある。ただし、中国では追加の金融緩和期待のほか、米国については利上げ再開が織り込まれていると考えられる。大きくポジションは傾けづらい中で、ショートカバーが優勢になる可能性がありそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

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