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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は120円台後半で推移か、米9月利上げの思惑で円買い抑制も


10日のドル・円相場は、東京市場では119円98銭から121円33銭で推移。欧米市場でドルは121円31銭まで再度反発したが、120円46銭まで売られており、120円63銭で取引を終えた。

本日11日のドル・円は主に120円台後半で推移か。米9月利上げ観測は大きく後退していないことから、リスク回避的な円買いはやや抑制される可能性がある。

市場参加者の間では、米9月利上げの可能性は五分五分となっているようだ。先週末時点では米国の8月失業率が5.1%まで低下したことで9月利上げの可能性は高くなったとの声が聞かれていたが、市場に大きな影響を与えるとの理由で早期利上げに反対の意見が多少増えている。

一部の市場関係者は米国が9月に利上げを行った場合、日本、中国、ユーロ圏の中央銀行は追加緩和に動くと予想しているようだ。米国の利上げは市場流動性の急激な低下を招くおそれがあり、それを避けるために日本、中国、ユーロ圏は追加緩和を行うと関係者は指摘している。日本銀行による追加緩和への思惑が再浮上しているのは、国内の物価上昇率は鈍化しつつあり、2016年度における2%の物価目標の達成が大変難しくなっていることも関係あるとみられる。

《SY》

 提供:フィスコ

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