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【材料】住友鉱が反落、LME銅・ニッケル市況続伸で下げ幅を縮めるも非鉄株の上値は重く

 住友金属鉱山<5713>が反落。日経平均株価が一時1万8000円台割れ場面があるなど大幅安展開となるなかも前場は寄り付き直後など1460円台に沈んだ後は、前場後半から後場前半にかけ下げ幅を縮小する場面があった。中国の景気減速懸念を背景に下げてきたLME銅・ニッケルなど非鉄先物市況だが、9日には、銅が3日続伸し7月21日以来の高値水準となる5381.25ドル(1トン)、ニッケルは95ドル高の1万72ドルと続伸し8月21日以来の高値水準に切り上げるなど非鉄市況が回復基調となっていることが押し目買いや買い戻しを誘った。しかし、後場も全般もみ合い展開が続くなか非鉄株の動きも鈍り、同社株もまた戻りを追う動きが止まってきた。

 同社株は、6月に2008年5月以来ほぼ7年ぶりに2000円台を回復したものの、その後は利益確定売りなどで下げに転じ、中国の契機減速に伴うニッケル価格など非鉄市況の悪化を背景に売り優勢の展開となってきた。前日にNY金先物が4日続落したことも上値の重しとなる。大平洋金属<5541>も前日は4日ぶりに反発したものこの日は反落、三菱マテリアル<5711>は4日ぶりに反落し同和鉱<5714>は反落・・と非鉄株は揃って反落展開となっている。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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