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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は120円台で推移か、日本、中国の株価動向を注視する展開


9日のドル・円相場は、東京市場では119円81銭から120円74銭で堅調推移。欧米市場でドルは121円20銭まで買われた後に120円43銭まで反落し、120円53銭で取引を終えた。

本日10日のドル・円は120円台で推移か。米9月利上げへの期待は高まっているが、9日の米国株は反落した。米国株安を嫌気して日経平均株価と上海総合指数が弱含みとなった場合、リスク選好的な円売り・米ドル買いは抑制される可能性がある。

NZ準備銀行(中央銀行)は10日、政策金利(OCR)を3.00%から2.75%に引き下げることを発表した。NZ準備銀行のウィーラー総裁はインフレ率を押し上げるために追加利下げが必要になる可能性があるとの認識を表明しており、NZドルは急落した。

市場関係者の間では、NZ準備銀行の政策金利は2.75%が下限となり、インフレ率が上昇すれば2016年中に金利引き上げに転じるとの見方が少なくなかった。しかしながら、追加利下げの必要性が指摘されたことで政策金利は2.00%まで低下するのではないか、との思惑が浮上している。

また、NZ準備銀行は主要な輸出品目である乳製品などの一次産品の市場価格は下落しており、NZドルの一段の下落が適切との見解を表明しており、NZドル安を促すための追加利下げが次回(10月29日)に行われる可能性がある。市場関係者の間では、追加利下げを想定してNZドルは現在の0.6280ドル近辺から年末にかけて0.60ドル近辺まで下落するのではないか、との声が聞かれている。

《SY》

 提供:フィスコ

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