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【市況】9日の香港市場概況:ハンセン指数は続伸、本土株上昇や財政政策期待が追い風に


9日の香港市場は続伸。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比872.27ポイント(4.10%)高の22131.31ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が496.05ポイント(5.23%)高の9975.53ポイントと、そろって続伸した。売買代金は1154億3300万香港ドル(8日は826億5900万香港ドル)。大台の1000億香港ドルを回復するのは、先月の28日以来となる。

前日の堅調地合いを継ぐ。本土株が底打ちしたとの見方が本日も支えになった。昨夜の欧米株をはじめとする世界的な株高の流れを好感している。中国の政策期待も追い風。財政部が8日、「経済成長目標を達成させるため、さらに有力な財政政策を打ち出す」と予告したことも材料視された。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高。なかでも、エネルギー関連株の上げが目立つ。中国石油化工(386/HK)が8.5%高、中国神華能源(1088/HK)が7.1%高、中国石油天然気(:857/HK)が6.8%高で引けた。

H株銀行セクターも急伸。中国銀行(3988/HK)が7.4%、中国農業銀行(1288/HK)が5.7%、中国建設銀行(939/HK)が5.6%、中国工商銀行(1398/HK)が5.4%ずつ値を上げた。

H株自動車セクターにも買いが続く。長城汽車(2333/HK)が11.0%高、広州汽車集団(2238/HK)が6.5%高、東風汽車集団(489/HK)が5.5%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.4%高とそろって続伸した。8月乗用車販売が前年同月比で0.6%増加し、3カ月ぶりにプラス成長したことも手がかりとなっている。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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