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【市況】<マ-ケット日報> 2015年9月9日

 9日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比1343円高の1万8770円で、先月31日以来、7日ぶりの水準まで急回復してきた。上げ幅は1994年以来21年ぶりで歴代6番目の大きさに。記録的な上げ幅となったことで日経平均は目先の底打ちをようやく確認できる格好となった。買い材料は中国株、米国株の大幅上昇。中国が打ち出した市場安定化策(空売り規制など)が目先的に功を奏したようである。

 昨日の米国市場は中国や欧州の株高を受けてダウ平均が大幅反発した。中国株が空売り規制などを受けて大幅上昇に転じたことで買い安心感が広がりダウ平均はほぼこの日の高値引け。中国当局による政策への期待感がようやく表われたようである。こうなると独り異様に売り込まれていた東京市場は空売り比率が過去最高水準(40%超え)にあっただけに、日経平均は空前の値上がり幅を記録するなど全面高商状へ。取引時間中の中国上海株の上昇も支援材料となったようだ。リスク回避の動きが一巡したことで円相場も120円台を回復。1カ月近くに渡って揺さぶられたマーケットだが、ひとまず今日の動きで下方への波乱は収まる方向になろう。ただ、ここまで相場が崩れているため修復にはそれなりの時を要することも確か。日経平均は戻っても半値戻りに当たる1万9180円辺りのフシ目ゾーンが目先は限界ではなかろうか。来週の米FOMCでの利上げが次の大きなポイントに。(ストック・データバンク 編集部)

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