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【市況】ファーストリテ10%高も自律反発の域、トヨタ自辺りでトレンド転換見極め【クロージング】


9日の日経平均は大幅に上昇。1343.43円高の18770.51円(出来高概算27億9000万株)で取引を終えた。今年最大の上げ幅となり、上げ幅としては1994年1月以来の大きさだった。レイバーデーの祝日明けの米国市場では、NYダウが390ドル高となった。中国・上海指数が5日ぶりに反発となったほか、これを受けて欧州市場が軒並み上昇したことが好感された。ギャップ・アップで17700円を回復して始まると、その後も上げ幅を広げ、節目の18000円を回復。

さらに上海市場の上昇が安心感につながったほか、都内で開かれたメリルリンチ日本証券のセミナー向けに出した、安倍首相の「今こそ日本に投資すべき時だ」としたメッセージなども話題に。ショートカバーの流れが強まるなか、大引けにかけては日経レバレッジのヘッジに伴う買いなども観測され、日経平均は高値引けに。インデックス買いのインパクトが大きく、ファーストリテ<9983>など指数構成銘柄の多くは引けが本日の高値となる銘柄が目立つ。

インデックスに絡んだ商いが中心であり、大引けにかけてはヘッジに伴う買いが押し上げていると考えられる。それでもトレンド転換というよりは調整トレンドの中での自律反発の域である。25日線を捉えてきたトヨタ自<7203>辺りが抵抗線を明確に上放れてくるようだと、25日線とのマイナス乖離に位置している銘柄等へは出遅れ修正が意識されやすいだろう。

《AK》

 提供:フィスコ

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