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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ゴルドウイン、FFRI、ファストリ、村田製

■ゴールドウイン <8111>  912円  +150 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 8日、ゴルドウイン <8111> が新世代高機能素材として期待される人工合成クモ糸素材の開発に成功したベンチャー企業であるスパイバーと事業提携契約を締結したと発表したことが買い材料。同社はスポーツアパレル分野における独占的業務提携を行い、共同で新世代の製品開発を進める。また、その開発を加速させ早期の実用化を支援するためにスパイバーに30億円を出資する。発表を受けて、新世代高機能素材の製品化による収益貢献に期待する買いが向かった。

■FFRI <3692>  9,200円  +1,300 円 (+16.5%) 一時ストップ高   本日終値
 FFRI<3692>が8日ぶりに反発。全体相場の地合いが改善するなか、値ごろ感などが意識されているもよう。また、同社は8日に10月28日から29日にかけてベルサール新宿グランドで開催される情報セキュリティー国際会議「CODE BLUE」で研究発表を行うと発表しており、買い手掛かりとなっている面もあるようだ。発表テーマは、「iOSマルウェアの動向と専用ガジェットによるマルウェア検知」。iOS端末に対する最新の攻撃動向の調査と分析に基づいて、今後iOS端末に懸念される新たなマルウェアの脅威について解説する。

■山洋電気 <6516>  765円  +98 円 (+14.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が8日付で山洋電 <6516> の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を1360円→1580円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、16年3月期以降も営業利益は連続最高益を更新すると予想している。売上構成比の高いサーボシステムの粗利益改善が収益を牽引すると指摘。新製品投入効果やフィリピン第3工場稼働開始、グローバル資材調達の軌道化なども粗利益率を引き上げるとした。同証券では、16年3月期の連結営業利益を69.3億円→77.1億円(会社計画は79億円)、17年3月期は74億円→84.7億円、18年3月期は81億円→94億円にそれぞれ上方修正した。

■竹内製作所 <6432>  2,250円  +233 円 (+11.6%)  本日終値
 竹内製作所<6432>が急反発。前日の中国・上海株市場が5日ぶりに大きく切り返し、これを引き継いで欧米株市場が軒並み高に買われたことで、輸出株への買い戻しが急となっている。外国為替市場でも1ドル=120円20銭近辺、1ユーロ=134円60銭近辺の推移で足もと円安傾向に振れていることも欧米中心に海外売り上げ比率が9割の同社にとって安心感につながっている。同社の16年3月期の通期想定為替レートは1ドル=115円、1ユーロ=125円で実勢は為替メリットが期待できる水準にある。

■ファーストリテイリング <9983>  49,725円  +4,555 円 (+10.1%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が反発。同社は8日、ベルギー1号店となる「ユニクロ メイヤー店」をファッションとカルチャーの街アントワープにオープンすることを発表した。ベネルクス諸国で初のユニクロ店舗となる新店舗は、地上1階と2階の2フロアと中2階を合わせて、約400坪の売場面積となる大型店。ヨーロッパで5カ国目の市場となるベルギーへの進出により、更なる事業拡大を目指す。

■住友電気工業 <5802>  1,700円  +150.5 円 (+9.7%)  本日終値
 住友電気工業<5802>が続伸。同社は8日、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)中空糸膜を用いた膜分離活性汚泥処理用の大型モジュールを開発したことを発表した。同社が開発したPTFE中空糸膜は、高い柔軟性により膜が揺れやすく、その素材特性から膜が汚れにくくなっており、単一素材でできた中空糸膜としては、他素材膜対比8~10倍の強度を有している。このPTFE中空糸膜を利用することにより、一処理量あたりの設置面積のコンパクト化を実現、水槽の建設費や配管部材などのイニシャルコスト低減も可能になる。この大型膜モジュールを、世界の下水処理などの排水処理市場に拡販を図っていく。

■村田製作所 <6981>  16,660円  +1,385 円 (+9.1%)  本日終値
 村田製作所<6981>、アルプス電気<6770>、日東電工<6988>など米アップルのサプライヤーリストに指定されている電子部品株に大きく買いが先行、軒並みカイ気配となっている。米アップルは9日に新製品発表のイベントを開催することを発表しており、ここで「iPhone」の新型モデルが公表される見通し。これに先立ち前日の米国株市場でアップル株は2.8%近い上昇を示しており、この流れを引き継ぐかたちで関連株は寄り付きから短期資金の物色ターゲットとなっている。

■東建コーポレーション <1766>  8,180円  +670 円 (+8.9%)  本日終値
 東建コーポレーション<1766>が急反発。8日引け後、16年4月期の第1四半期(5~7月)連結決算を発表。売上高は前年同期比7.2%増の675億1300万円、営業利益は同90.7%増の32億3400万円となった。生産性の向上に加えて、商品の集約化を図り建築部材の集中購買を行うなど、積極的なコストダウンにより、完成工事総利益率には改善がみられたほか、賃貸建物の入居率は96.4%と高い入居率を維持している。第1四半期時点での通期会社計画に対する営業利益進捗率は30.1%と、高水準での着地となっているため、買いが集まりやすくなったようだ。

■スタンレー電気 <6923>  2,313円  +187 円 (+8.8%)  本日終値
 スタンレー電気<6923>が急反発。同社については欧州系証券がポジティブなリポートをリリースしている。リポートでは、同社の16年3月期業績を押し上げる最大要因は、生産混乱解消効果38億円との見解を示し、これは売り上げ動向から切り離されたものと解説。また、同社の第1四半期実績は主要販売先ホンダ<7267>の国内生産が40%、インドネシア二輪出荷が24%減少する中でも会社計画を達成したほか、逆に足元のホンダの生産動向が回復傾向にあると指摘。目標株価は3300円から2850円へ引き下げられたものの、投資判断「バイ」を継続している。

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