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【市況】あす(9日)の株式相場見通し=大幅安の反動で買い優勢、個人の投資意欲は後退

 あす(9日)の東京株式市場は、外部環境など全般地合い改善の糸口は見出せないものの、きょうの大幅安への反動もあり、日経平均株は反発することになりそうだ。
 東京株式市場が引けた午後3時過ぎから、上海総合指数が上昇に転じ5日ぶりに反発に転じて、前日に割り込んだ3100台を回復したことも、あすの日本株にとって買い支援材料となりそうだ。さらに外国為替市場で、この上海株式の上昇などを手掛かりに、急速に円安・ドル高が進行し、午後4時過ぎには1ドル=120円台へ円が下落したことも好感されそうだ。
 ただ、市場関係者からは「日経平均株価は終値で2月3日以来、7カ月ぶりの安値水準となったのに加え、昨年末終値の1万7450円も割り込んだ。今年の上昇分がすべて吹き飛んだことになり、個人投資家の参加意欲は大きく後退している。売買代金が低水準で推移しているのも懸念材料」との見方が出ていた。
 8日の東京株式市場は、円高・ドル安進行や、中国8月の貿易統計で輸出入額が大きく落ち込んだことなどを嫌気して、後場寄り付きに大幅安となった。その後も、午後2時に発表された8月の景気ウォッチャー指数が景況感の悪化を示したことでも下落幅を広げ、日経平均株価は前日比433円39銭安の1万7427円08銭と大幅反落した。
 日程面では、8月の消費動向調査、8月のマネーストック、7日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、米アップルの新製品発表会が焦点となる。



出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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