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【市況】<動意株・8日>(大引け)=吉野家HD、PSS、一工薬

 吉野家ホールディングス<9861>=3日続伸。7日の取引終了後に発表した8月の吉野家月次報告で、既存店売上高が前年同月比15.4%増と今期最高の伸びとなり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。新商品「麦とろ牛皿御膳」などの販売が好調だったほか、「吉呑み」などが寄与したもよう。なお、全店ベースでは18.8%増だった。

 プレシジョン・システム・サイエンス<7707>=急反発。きょう付の日刊工業新聞で「全自動遺伝子診断装置『ジーンリード』シリーズをアジア地域に投入する」と報じられており、業績への寄与を期待した買いが入っている。「geneLEAD(ジーンリード)」は現在、仏エリテックグループにOEM供給している全自動の遺伝子検査装置で、遺伝子の抽出から増幅・測定を一貫自動化し、全検査時間を従来の半分以下したのが特徴。

 第一工業製薬<4461>=一時ストップ高。きょう、三菱鉛筆<7976>が同社との共同開発で、植物由来の次世代素材として注目される「セルロースナノファイバー」(CNF)を新規ゲルインクボールペン「ユニボール シグノUMN-307」のインクに増粘剤として採用し、世界で初めて実用化させたと発表。今回採用した増粘剤は、セルロースナノファイバーの中でも繊維が細いグレードの「セルロースシングルナノファイバー」(製品名「レオクリスタ」)。これをインクに配合することで、速書きや左書きなど様々な筆記状況においても適切に粘度が変化し、安定した筆記描線と、低粘度インクのなめらかな筆記感が得られるとしている。

 パイオニア<6773>=大幅続伸。同社は7日、ドイツのHERE社と共同で自動運転・高度運転支援向け高度化地図の活用に関して協議を進めることを発表した。今回の取り組みはHERE社が保有する自動運転・高度運転支援向け地図の整備や活用において、パイオニアの走行空間センサー「3D-LiDAR」を活用し、自動運転時代に向けた高度化地図の活用について連携する。詳細について今後、協議を進めていく。

 テラ<2191>=ストップ高カイ気配。同社は7日の取引終了後に樹状細胞ワクチン療法の技術・ノウハウを提供していた福島県立医科大学の附属病院で、「WT1ペプチドを用いた樹状細胞ワクチン療法」を胃がん、食道がん、肺がんを対象に先進医療として治療を開始したと発表しており、これを好感した買いが入っている。福島県立医科大学では、14年11月から、同社の寄付によりがん免疫療法の研究を目的とした寄付講座「先端がん免疫治療学講座」を開設。また、同年12月には樹状細胞ワクチン療法の技術・ノウハウ提供の委託契約を締結していた。

 萩原工業<7856>=急反発。同社は7日の取引終了後、15年10月期第3四半期累計(14年11月~15年7月)の連結決算を発表。売上高は165億4800万円(前年同期比0.9%増)、営業利益は18億2800万円(同13.8%増)、純利益は11億5500万円(同15.1%増)と2ケタ増益となり、これを好感している。合成樹脂加工製品事業でラミクロスシート、コンクリート補強繊維が海外向けに堅調だった。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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