【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:リコー、東芝、SUMCO、伊藤忠
■リコー <7752> 1,222.5円 +89 円 (+7.9%) 11:30現在 東証1部 上昇率4位
リコー<7752>が全般下げ相場のなかで強さをみせ反発。旧村上ファンドの流れをくむ投資ファンドとして知られるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが、関東財務局4日受付の大量保有報告で、同社株式を8月末時点で8.61%取得していることが判明、これが株価を刺激するかたちとなっている。同様に同ファンドによる6.18%の株式保有が明らかになった川崎汽船<9107>も売り物をこなし頑強、小幅ながら続伸となっている。
■東芝 <6502> 363.5円 +16.9 円 (+4.9%) 11:30現在 東証1部 上昇率7位
東芝<6502>が朝安後にプラス転換。きょう午前9時30分に、公表を延期していた2015年3月期の連結決算を発表し、買い安心感につながっている。最終損益が378億2500万円の赤字となった。このほか、有価証券報告書を同日に関東財務局に提出したとも発表している。ただ、2016年3月期の業績見通しは非開示とした。会社側では今期の「連結業績予想は、公表可能な状態になり次第、速やかに開示」するとしている。
■九州電力 <9508> 1,405円 +52 円 (+3.8%) 11:30現在
九州電力<9508>が急騰。同社は前週末引け後、未定としていた中間期連結営業利益見通しを700億円、経常利益見通しを550億円と公表した。同社では川内原子力発電所1号機の発電再開後の運転状況を確認した上で利益予想を知らせることとしていたが、同機が8月31日以降、定格熱出力一定運転を行っていることから、最近の需給動向などを踏まえ予想値を算出。また、前年度後半からの燃料価格の大幅な下落により燃料費が減少する一方、燃料費調整による電灯電力料への燃料価格下落の反映が期ずれすることで、経常黒字となる見通しとしている。通期市場コンセンサスが600億円前後の経常黒字と見られていることから、中間期地点での高進捗がマーケットで好感される格好となっている。
■DTS <9682> 2,611円 +85 円 (+3.4%) 11:30現在
情報サービス業大手のDTS<9682>が大幅反発。きょうは国内大手証券が目標株価を引き上げたことが確認されており、買い手掛かり材料視されているようだ。リポートでは、「メガバンク向け大型案件は今第3四半期よりピークアウトする見通し」としたうえで、足元で同行他案件や他メガバンクの海外接続・制度対応案件、大手生保2社の長期大型案件、一部証券会社からの引き合いがあり、全体では減収が回避される可能性が台頭している」としている。ただ、現行の同証券予想は新規受注を積極的には反映せず、来期予想を減益としながらも、同証券は減収が回避される可能性が比較的高いと考えるなどとして、レーティングは長期投資を前提に「1(買い)」を継続、目標株価は2750円から2930円へ引き上げられた。
■SUMCO <3436> 1,029円 +29 円 (+2.9%) 11:30現在
SUMCO<3436>が5日ぶりに急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は4日、同社株のレーティングを「アンダーウエート」から「ニュートラル」に引き上げた。目標株価は1000円(従来1250円)としている。足もとの株価が大幅に下落したことを受け、レーティングを引き上げた。「ここ数カ月で世界的に半導体市場の減速感が強まって、それにつれてウエハー需要も従来想定よりは弱くなる可能性が高まってきた」とみている。同証券では「中長期的にはウエハーのタイト感は続くため短期的な調整局面があってもウエハー価格は崩れない」と分析しているものの「今回の調整が想定以上に深く長期化すればウエハー価格が下落する可能性は完全には否定できない」と指摘。一方、「今回の調整が短期間で終了しウエハーのタイト感が強まれば再び値上げが現実味を帯びてくる」とも予想している。
■コナミ <9766> 2,718円 +58 円 (+2.2%) 11:30現在
コナミ<9766>が3日ぶりに反発、一時年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は4日、同社株のレーティングを「アンダーウエート」から「ニュートラル」に引き上げた。目標株価は1830円から2470円に見直している。同証券では、エクイティストーリーを変更。従来、16年3月期営業利益は、ゲームソフトおよびモバイルゲームの開発費上昇に伴う収益性低下などで「前年比3.1%増の小幅な営業増益」を予想していた。しかし、健康サービス事業の減損発生リスクが後退、モバイルゲームおよびコンシューマーゲームの収益拡大などが見込まれることから「前年比69.2%増(259億円)の大幅な営業増益」に業績見通しを見直している。
■ネクスト <2120> 714円 +11 円 (+1.6%) 11:30現在
ネクスト<2120>が反発。700円近辺は下値限界ラインとみた押し目買いが厚くなっている。不動産情報サイト「ホームズ」を運営、物件掲載数で業界トップクラス。不動産市況の回復を背景に物件掲載数の増加や広告宣伝効果で手数料収入が好調に拡大している。今年1月に子会社化したスペインの情報サイト運営企業を拠点に、世界46カ国でサイトを展開しており、将来的な成長期待が強い。16年3月期の連結営業利益は前期比58%増の43億1400万円を見込んでいる。
■関電工 <1942> 794円 +7 円 (+0.9%) 11:30現在
関電工<1942>が続伸。25日移動平均線とのマイナスカイ離を急速に埋める展開。同社は東京電力<9501>向けを主力とする電気工事大手。東電の設備投資が回復していることに加え、民間建築も都市再開発計画の相次ぐ始動が同社の業績を後押ししている。リニューアル案件獲得が高水準、単価上昇も追い風に16年3月期営業利益101億円(前期比7.6%増)はかなり保守的という見方が強い。立花証券では「会社側予想は大きく上方修正され、前期比36.3%増の128億円(同36.3%増)となろう」との見通しを示している。
■伊藤忠商事 <8001> 1,359円 +10.5 円 (+0.8%) 11:30現在
4日、伊藤忠 <8001> がホワイトヘイブン・コール社と取り組んでいる、豪州のモールス・クリーク炭鉱の本格生産を開始したと発表したことが買い材料。同炭鉱は豪州有数の可採埋蔵量を誇り、同社は15%の権益を所有する。また、生産量は現在の年産700万トンから今後年産1300万トンへと拡張する計画としている。発表を受けて、大規模炭鉱の本格生産による業績への寄与に期待する買いが向かった。
■オンコセラピ <4564> 297円 +2 円 (+0.7%) 11:30現在
オンコセラピー・サイエンス<4564>が反発。この日の寄り前に3月に発表したTCR(T細胞受容体)解析サービスについて、ワクチン事業に応用するとともに、製薬企業や医療機関、研究機関などに対する研究用途の解析サービス事業を開始すると発表しており、これを好感した買いが入っている。TCR解析サービスは、がん免疫療法においての最先端の取り組みとして、シカゴ大学医学部中村祐輔研究室で開発された「次世代シーケンサーを用いてT細胞受容体を解析する方法」を導入したもので、これにより、血液中およびがん組織や腹水・胸水中のT細胞の変化をモニタリングすることが可能であり、数百万から1000万種類のT細胞に相当する情報を迅速に提供することができるというもの。また、がん分野だけでなく、自己免疫疾患・薬剤や食物アレルギー・感染症時の免疫細胞の変化などを調べることなどにも応用可能としている。なお、同事業の開始に伴う業績への影響については、判明次第公表するとしている。
■カナモト <9678> 2,588円 -527 円 (-16.9%) 11:30現在 東証1部 下落率トップ
カナモト<9678>が急落、年初来安値を更新した。同社は4日の取引終了後、15年10月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を従来予想の1286億円から1310億3000万円(前期比4.4%増)へ、営業利益を169億6000万円から159億5000万円(同3.1%減)へ、純利益を95億2000万円から93億4000万円(同0.4%増)へ修正、営業利益と純利益の下方修正を嫌気した。中国経済減速や全国的な舗装工事量減少の影響から、一部の連結子会社の業績が低迷している。
●ストップ高銘柄
ナノキャリア <4571> 993円 +150 円 (+17.8%) ストップ高 11:30現在
EAJ <6063> 1,075円 +150 円 (+16.2%) ストップ高 11:30現在
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
丸千代山岡家 <3399> 4,200円 -700 円 (-14.3%) ストップ安 11:30現在
グローアジア <3587> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 11:30現在
オプトロム <7824> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 11:30現在
など、3銘柄
株探ニュース
リコー<7752>が全般下げ相場のなかで強さをみせ反発。旧村上ファンドの流れをくむ投資ファンドとして知られるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが、関東財務局4日受付の大量保有報告で、同社株式を8月末時点で8.61%取得していることが判明、これが株価を刺激するかたちとなっている。同様に同ファンドによる6.18%の株式保有が明らかになった川崎汽船<9107>も売り物をこなし頑強、小幅ながら続伸となっている。
■東芝 <6502> 363.5円 +16.9 円 (+4.9%) 11:30現在 東証1部 上昇率7位
東芝<6502>が朝安後にプラス転換。きょう午前9時30分に、公表を延期していた2015年3月期の連結決算を発表し、買い安心感につながっている。最終損益が378億2500万円の赤字となった。このほか、有価証券報告書を同日に関東財務局に提出したとも発表している。ただ、2016年3月期の業績見通しは非開示とした。会社側では今期の「連結業績予想は、公表可能な状態になり次第、速やかに開示」するとしている。
■九州電力 <9508> 1,405円 +52 円 (+3.8%) 11:30現在
九州電力<9508>が急騰。同社は前週末引け後、未定としていた中間期連結営業利益見通しを700億円、経常利益見通しを550億円と公表した。同社では川内原子力発電所1号機の発電再開後の運転状況を確認した上で利益予想を知らせることとしていたが、同機が8月31日以降、定格熱出力一定運転を行っていることから、最近の需給動向などを踏まえ予想値を算出。また、前年度後半からの燃料価格の大幅な下落により燃料費が減少する一方、燃料費調整による電灯電力料への燃料価格下落の反映が期ずれすることで、経常黒字となる見通しとしている。通期市場コンセンサスが600億円前後の経常黒字と見られていることから、中間期地点での高進捗がマーケットで好感される格好となっている。
■DTS <9682> 2,611円 +85 円 (+3.4%) 11:30現在
情報サービス業大手のDTS<9682>が大幅反発。きょうは国内大手証券が目標株価を引き上げたことが確認されており、買い手掛かり材料視されているようだ。リポートでは、「メガバンク向け大型案件は今第3四半期よりピークアウトする見通し」としたうえで、足元で同行他案件や他メガバンクの海外接続・制度対応案件、大手生保2社の長期大型案件、一部証券会社からの引き合いがあり、全体では減収が回避される可能性が台頭している」としている。ただ、現行の同証券予想は新規受注を積極的には反映せず、来期予想を減益としながらも、同証券は減収が回避される可能性が比較的高いと考えるなどとして、レーティングは長期投資を前提に「1(買い)」を継続、目標株価は2750円から2930円へ引き上げられた。
■SUMCO <3436> 1,029円 +29 円 (+2.9%) 11:30現在
SUMCO<3436>が5日ぶりに急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は4日、同社株のレーティングを「アンダーウエート」から「ニュートラル」に引き上げた。目標株価は1000円(従来1250円)としている。足もとの株価が大幅に下落したことを受け、レーティングを引き上げた。「ここ数カ月で世界的に半導体市場の減速感が強まって、それにつれてウエハー需要も従来想定よりは弱くなる可能性が高まってきた」とみている。同証券では「中長期的にはウエハーのタイト感は続くため短期的な調整局面があってもウエハー価格は崩れない」と分析しているものの「今回の調整が想定以上に深く長期化すればウエハー価格が下落する可能性は完全には否定できない」と指摘。一方、「今回の調整が短期間で終了しウエハーのタイト感が強まれば再び値上げが現実味を帯びてくる」とも予想している。
■コナミ <9766> 2,718円 +58 円 (+2.2%) 11:30現在
コナミ<9766>が3日ぶりに反発、一時年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は4日、同社株のレーティングを「アンダーウエート」から「ニュートラル」に引き上げた。目標株価は1830円から2470円に見直している。同証券では、エクイティストーリーを変更。従来、16年3月期営業利益は、ゲームソフトおよびモバイルゲームの開発費上昇に伴う収益性低下などで「前年比3.1%増の小幅な営業増益」を予想していた。しかし、健康サービス事業の減損発生リスクが後退、モバイルゲームおよびコンシューマーゲームの収益拡大などが見込まれることから「前年比69.2%増(259億円)の大幅な営業増益」に業績見通しを見直している。
■ネクスト <2120> 714円 +11 円 (+1.6%) 11:30現在
ネクスト<2120>が反発。700円近辺は下値限界ラインとみた押し目買いが厚くなっている。不動産情報サイト「ホームズ」を運営、物件掲載数で業界トップクラス。不動産市況の回復を背景に物件掲載数の増加や広告宣伝効果で手数料収入が好調に拡大している。今年1月に子会社化したスペインの情報サイト運営企業を拠点に、世界46カ国でサイトを展開しており、将来的な成長期待が強い。16年3月期の連結営業利益は前期比58%増の43億1400万円を見込んでいる。
■関電工 <1942> 794円 +7 円 (+0.9%) 11:30現在
関電工<1942>が続伸。25日移動平均線とのマイナスカイ離を急速に埋める展開。同社は東京電力<9501>向けを主力とする電気工事大手。東電の設備投資が回復していることに加え、民間建築も都市再開発計画の相次ぐ始動が同社の業績を後押ししている。リニューアル案件獲得が高水準、単価上昇も追い風に16年3月期営業利益101億円(前期比7.6%増)はかなり保守的という見方が強い。立花証券では「会社側予想は大きく上方修正され、前期比36.3%増の128億円(同36.3%増)となろう」との見通しを示している。
■伊藤忠商事 <8001> 1,359円 +10.5 円 (+0.8%) 11:30現在
4日、伊藤忠 <8001> がホワイトヘイブン・コール社と取り組んでいる、豪州のモールス・クリーク炭鉱の本格生産を開始したと発表したことが買い材料。同炭鉱は豪州有数の可採埋蔵量を誇り、同社は15%の権益を所有する。また、生産量は現在の年産700万トンから今後年産1300万トンへと拡張する計画としている。発表を受けて、大規模炭鉱の本格生産による業績への寄与に期待する買いが向かった。
■オンコセラピ <4564> 297円 +2 円 (+0.7%) 11:30現在
オンコセラピー・サイエンス<4564>が反発。この日の寄り前に3月に発表したTCR(T細胞受容体)解析サービスについて、ワクチン事業に応用するとともに、製薬企業や医療機関、研究機関などに対する研究用途の解析サービス事業を開始すると発表しており、これを好感した買いが入っている。TCR解析サービスは、がん免疫療法においての最先端の取り組みとして、シカゴ大学医学部中村祐輔研究室で開発された「次世代シーケンサーを用いてT細胞受容体を解析する方法」を導入したもので、これにより、血液中およびがん組織や腹水・胸水中のT細胞の変化をモニタリングすることが可能であり、数百万から1000万種類のT細胞に相当する情報を迅速に提供することができるというもの。また、がん分野だけでなく、自己免疫疾患・薬剤や食物アレルギー・感染症時の免疫細胞の変化などを調べることなどにも応用可能としている。なお、同事業の開始に伴う業績への影響については、判明次第公表するとしている。
■カナモト <9678> 2,588円 -527 円 (-16.9%) 11:30現在 東証1部 下落率トップ
カナモト<9678>が急落、年初来安値を更新した。同社は4日の取引終了後、15年10月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を従来予想の1286億円から1310億3000万円(前期比4.4%増)へ、営業利益を169億6000万円から159億5000万円(同3.1%減)へ、純利益を95億2000万円から93億4000万円(同0.4%増)へ修正、営業利益と純利益の下方修正を嫌気した。中国経済減速や全国的な舗装工事量減少の影響から、一部の連結子会社の業績が低迷している。
●ストップ高銘柄
ナノキャリア <4571> 993円 +150 円 (+17.8%) ストップ高 11:30現在
EAJ <6063> 1,075円 +150 円 (+16.2%) ストップ高 11:30現在
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
丸千代山岡家 <3399> 4,200円 -700 円 (-14.3%) ストップ安 11:30現在
グローアジア <3587> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 11:30現在
オプトロム <7824> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 11:30現在
など、3銘柄
株探ニュース