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【市況】今日の日経平均はこうなる~GSのポジションに要注目


【小幅安となる】17300-18300円のレンジを想定=村瀬 智一

7日のNY市場はレイバーデーの祝日となるため、海外勢のフローは少ないと考えられる。しかし、薄商いの中を仕掛け的な売買によって振らされやすい状況でもあり、不安定な相場展開が続きそうである。連休明けの上海市場の動向次第では、先物主導による波乱の展開も警戒しておく必要がありそうだ。

ボリンジャーバンドではバンドが切り下がる中で、-1σと-2σとのレンジ内での推移が続いているが、-2σは17400円処に位置しており、17000円前半レベルを意識か。一目均衡表では転換線が上値抵抗として意識されている。上値切り下げのトレンドになりやすく、足元のもち合いレンジからの下放れを警戒。17300-18300円のレンジを想定。

【小幅安となる】GSのポジションに要注目=田代 昌之

前週(8月31日-9月4日)の日経平均は週間ベースでは、1344.16円の下落。中国景気減速懸念や米国早期利上げなどに対する警戒感が引続き意識されてきつい下げとなった。週末にかけては中国株式市場が休場となったことで落ち着きを取り戻すと思われたが、4日は先物市場で断続的な売りが入り終値ベースでの8月安値17806円を割り込む展開に。ソフトバンクGが年初来安値を更新するなど大型株を中心に売り圧力が強まった。

東証一部の売買代金は8月26日を最後に3兆円割れが続いているが、これは24-26日の急落→リバウンドのタイミングで買いで動いた投資家が多く、今回の下げ局面では買いを手控えているとの観測。先物市場では225先物の商いが日中取引で再び10万枚を超えている。オプション市場も売買活発で、予想変動率である日経VI(ボラテリティ・インデックス)は40p前後と高止まりしている。CTAなど短期筋の存在感が大きく東京市場はボラタイルな地合いは継続。

今週は週末に9月の特別清算指数(SQ)の算出という大きな需給イベントを控えていることから、先物、オプション市場では先週以上に値動きが激しくなる可能性もある。SQでは日経平均よりもTOPIXに注目が集まりそうだ。昨年12月辺りからゴールドマン・サックス(GS)のTOPIX先物買いポジションが話題となっている。これまでのメジャーSQではロールオーバーを実施したが、TOPIXのターゲットを8月に引き下げたことなども影響し今回はある程度ポジションを解消するのではないかとの声が聞かれる。立会い外取引などで既に一部ロールオーバーを実施しており、先週末時点のTOPIX先物の買いポジションは5.1万枚との推測。この買いポジションを全て解消するとマーケットインパクトが大きいことからさすがにポジション解消は回避すると思われるが、今週はGSの動向に注目の一週間となろう。

《SY》

 提供:フィスコ

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