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【市況】米雇用統計上振れなら、9月利上げ想定の持ち高圧縮


『米株式市場』

 3日のNY市場はまちまち。週間新規失業保険申請件数やISM非製造業景況指数を受けて買いが先行。欧州中央銀行(ECB)総裁の発言を受けた欧州株高も支援材料になった。しかし、雇用統計の結果を見極めたいとする思惑もあるなか、その後は上げ幅を縮めていた。ダウ平均は23.38ドル高の16374.76、ナスダックは16.48ポイント安の4733.50。

 市場の関心は雇用統計の結果となり、その内容を受けての、9月の利上げへの思惑等が相場に影響しよう。なお、8月の雇用統計は過去10年間、ほぼ毎回速報値から上方改定されているようである。FRBは9月に利上げを開始するかどうかの判断で8月統計を重視しており、予想を上回る可能性がコンセンサスにも。東京市場では日経平均が2%超の下落となったほか、欧州は軒並み下げて始まっている。グローベックスの米株先物はNYダウで100ドル程度下げて推移している。そのため、米雇用統計の上振れによる9月利上げを想定したポジション圧縮が優勢となっている。もっとも、これまでの下落過程で織り込んでいる可能性も高く、9月利上げへの確度が高まる局面においては、アク抜けとなる展開に期待したいところである。
《TY》

 提供:フィスコ

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