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【市況】4日の株式相場見通し=ECBの金融緩和期待で買い先行も上値重い

 4日の東京株式市場は、欧州中央銀行(ECB)による追加の金融緩和観測が前日の欧米株価を引き上げたことを好感して買い優勢のスタートとなりそうだ。ただ、同日日本時間夜に発表される米8月の雇用統計の内容を見たいとの姿勢から買い手控えムードが強まることが予想され、上値の重い展開となりそうだ。
 8月の米雇用統計について、市場予想は非農業部門雇用者数で22万人増、失業率は5.2%程度とされている。これに対する実際の発表数値が、16~17日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げ開始の重要な判断材料とされるためだ。
 3日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比23.38ドル高の1万6374.76ドルと小幅続伸となった。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、3日の定例理事会後の記者会見で、必要ならばさらなる金融緩和の可能性を示唆したことで、緩和実施に対する期待感から欧州株式が上昇。これを好感し米株式市場でも買いが優勢となった。ナスダック総合指数は、同16.482ポイント安の4733.497と反落した。
 4日早朝の外国為替市場では、1ドル=120円10銭台での推移となっている。
 日程面では、7月の毎月勤労統計速報値、8月の車名別新車販売台数に注目。海外では、8月の米雇用統計、G20・財務相・中央銀行総裁会議(~5日)が焦点となる。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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