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【市況】米経済指標を注視、9月利上げを織り込む流れか


『米株式市場』

 2日のNY市場は上昇。8月ADP雇用統計が堅調となったことが好感されたほか、昨日の大幅下落を受けた値頃感から買いが先行。地区連銀経済報告(ベージュブック)で景気拡大が示されたことをきっかけに、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。ダウ平均は293.03ドル高の16351.38、ナスダックは113.87ポイント高の4749.98。

 グローベックスの米株先物はNYダウでは70ドル高程度で推移している。欧州市場も総じて小じっかりに推移。欧州中央銀行(ECB)の金融政策決定会合は金利据え置きが予想されるものの、インフレ見通しは引き下げられる見通し。結果を前に買い戻しの流れにも。

 米国では新規失業保険申請件数(先週)、貿易収支(7月)、消費者信頼感(先週)、ISM非製造業景気指数(8月)が予定されている。翌日には雇用統計を控えていることもあり、引き続き指標結果を受け、9月の利上げへの思惑等が相場に影響しよう。

 ただし、市場は足元の急落等で9月の米利上げ再開を織り込む流れとみられる。来週のレイバーデー明け後には夏季休暇明けの投資家が戻ってくることもあり、商いが膨れやすい。9月のFOMCで利上げ再開となれば、不透明感払拭に伴うアク抜けにつながる可能性があるだろう。模様眺めムードの中でも底堅さが意識されよう。
《TY》

 提供:フィスコ

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