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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:大阪チタ、MS&AD、Aiming、トヨタ

■大阪チタ <5726>  3,350円  +363 円 (+12.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 大阪チタ<5726>が一時12.8%の急騰で3300円台を回復してきたほか、東邦チタニウム<5727>も10%高で高値1588円に買われている。ここまで両銘柄とも原油や非鉄全般の商品市況の下落や海外株安などリスクオフの流れのなかで相対的な強さを発揮してきた。「航空機産業が世界的な需要増加局面にあり、スポンジチタンの将来性に改めて着目する動きが出ている。ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイが、米航空関連部品メーカーを買収することを決めるなどもそれを裏打ちする動き」(国内準大手証券)と指摘する。日本でも安倍政権は製造業の空洞化を防ぐ基幹産業に航空機産業を育成する方針にあるが、スポンジチタンを手掛ける両社にとってその政策的な恩恵は大きい。「2日付でクレディ・スイス証券がスポンジチタンに強気の見解を示し、大阪チタの目標株価を4000円から5000円に、東邦チタニウムを1500円から1900円に引き上げていることが直接的な買いの背景となったようだ」(同)としている。

■アダストリア <2685>  7,150円  +680 円 (+10.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 アダストリア<2685>が続急伸し新高値。2日の取引終了後に発表した8月の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比12.1%増と2ケタ増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。上旬は各地で猛暑となったため夏物衣料が順調に売れ行きを伸ばしたほか、下旬になると気温の低下に伴って秋物衣料にも動きがみられた。ブランド別では、グローバルワーク、ローリーズファーム、ニコアンド、ヘザー、ジーナシスが好調に推移した。なお、全店売上高は同17.8%増と5カ月連続で前年実績を上回った。

■MS&AD <8725>  3,830円  +205 円 (+5.7%)  11:30現在
 MS&AD<8725>と損保ジャパンJPNK<8630>が急伸。ゴールドマン・サックス証券は3日、両社の投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。目標株価はそれぞれ4340円(従来3650円)、4710円(同4450円)としている。同証券では、今後、生損保業界では保有株削減を加速させる可能性が高いと指摘。保有株の売却に伴い、解放された資本は海外事業拡大や株主還元を通じて資本効率の向上に寄与する、と前向きに評価している。MS&ADの場合、生損保8社のうち自己資本に対する保有株式の割合が最も高く、「業界全般的な保有株式削減により最も恩恵を受ける可能性が高い」とみている。また、損保JPNKは「損保カバレッジ内で上値余地最大」としている。

■NSD <9759>  1,514円  +80 円 (+5.6%)  11:30現在
 NSD<9759>が3日ぶりに反発。大和証券は2日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は1355円から1850円に見直した。同社は大手銀行や保険に強い総合システム・インテグレーター(SI)企業。第1四半期(4~6月)の売上高は前年同期比20%増の119億円、営業利益は同19%増の11億円と堅調だった。この要因として、同証券では「金融機関のIT投資目的がコスト削減から業績拡大にシフトしたことや、モバイルやビッグデータを応用した金融IT技術(フィンテック)の台頭がある」と指摘。今後、フィンテック需要が長期成長を導く可能性を指摘している。

■Aiming <3911>  1,228円  +54 円 (+4.6%)  11:30現在
 Aiming<3911>に買い先行。同社はスマートフォン向けゲーム配信を手掛け、MMORPG(大規模多人数同時参加型RPG)の開発で高実績を持つ。MMORPGはプレイヤーの滞在時間が長くなる傾向が強いことに加え、アクティブユーザーの離脱率が低い点も強みで、同社のドル箱商品である「剣と魔法のログレス いにしえの女神」は依然好調に推移している。今秋以降に「ログレス」の大型アップデートを控え、引き続き同社収益への貢献が期待されている。15年12月期営業利益は前期比8倍の28億円と高変化を見込んでいるが、市場関係者の間では大幅な上方修正が濃厚との見方が強い。成長力の高さを考慮してPER20倍台は割安感が強い。東海東京調査センターでは1日付で同社のレーティングをアウトパフォーム継続でフォロー、目標株価は1700円に引き下げているが、時価とは約40%の開きがあり上値余地が改めて意識されそうだ。

■日本精機 <7287>  2,400円  +96 円 (+4.2%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が2日付で日精機 <7287> [東証2]の投資判断「オーバーウエイト(強気)」を継続し、目標株価を2620円→2800円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、海外メーカー向け拡販に伴う利益成長の見方に変更はないと強調。海外向けを中心にメーターやヘッドアップディスプレイの販売が好調なことに加え、現地調達化の推進によるコストダウン効果により、四輪事業の収益性改善が従来想定を上回るとしている。同証券では、16年3月期の連結営業利益を165億円→178億円(会社予想は125億円)、17年3月期を196億円→203億円、18年3月期を221億円→229億円に上方修正した。

■トヨタ自動車 <7203>  7,304円  +289 円 (+4.1%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が活況裏に上昇。売買代金はきょうも、みずほフィナンシャルグループ<8411>や東京電力<9501>、ソフトバンクグループ<9984>などを凌いで東証1部で断トツ、全体相場の指標株的な位置付けにある。海外株上昇に伴う海外投資家のリスク回避の売りが一巡し、ファンド筋による空売りの買い戻しも入っているもよう。原油市況の下落は製造コスト面で追い風にとなるほか、自動車の利用者増加を促し、中期的な自動車販売の増加メリットも想定される。外国為替市場では足もとドル=120円台半ばと円安が進行、輸出採算改善への期待も追い風だ。

■大氣社 <1979>  2,753円  +94 円 (+3.5%)  11:30現在
 大気社<1979>が3日ぶり反発。8月31日に、直物工場運営や農業コンサルティングなどを展開するNOUMANN(福井県・美浜町)から、完全人工光型植物工場を受注したと発表したが、きょう付の日刊工業新聞で取り上げられたことで、改めてこれに関心が高まっているようだ。受注した完全人工光型植物工場は、同社独自の完全人工光型・水耕栽培植物工場システム「大気グリーンファーム」の導入に加えて、木田屋商店(千葉県浦安市)の協力体制による量産指導・支援で、日本国内で2番目となる量産可能な結球(玉)レタス対応工場。海外の案件やリーフレタス工場も含めると、大気社が手掛けた4番目の植物工場にあたり、操業開始は来年1月を予定。操業開始時の生産量はリーフレタスに換算すると1日当たり約6400株としている。

■ITホールディングス <3626>  2,828円  +89 円 (+3.3%)  11:30現在
 ITホールディングス<3626>が反発。きょうは、国内大手証券が目標株価を大幅に引き上げたことが確認されており、株価の刺激材料となっている。同証券のリポートでは、「同社が強みをもつクレジットカード分野に大きな見通しの変化はないが、産業分野が従来想定以上に堅調と考え、2017年3月期以降の同証券営業利益予想を上方修正」している。また、「2016年4月実施予定のグループ再編によってシナジー効果創出への市場の期待値が徐々に高まる」との見解から、目標株価は2770円から3320円へ引き上げられた。ただ、カバレッジセクター内で同社の今後の株価パフォーマンスが相対的に上位になると解説し、レーティングは「オーバーウエイト」を継続している。

■日本電産 <6594>  9,507円  +281 円 (+3.1%)  11:30現在
 2日、日電産 <6594> が米モータードライブの最大手であるKB Electronics(KB社)を買収したと発表したことが買い材料。モータードライブとはモーターの回転速度やトルクを制御する装置で、KB社はさまざまな産業用・商業用モータードライブをフルラインナップで提供できる唯一のメーカー。買収により、同社は自社製品とKB社のモータードライブを組み合わせて販売することでモーター事業の収益力強化を図る。同時に、イタリアのポンプ用モーターメーカー、E.M.G. Elettromeccanicaの事業資産取得も発表した。

■サックスバー <9990>  1,991円  +48 円 (+2.5%)  11:30現在
 サックスバー ホールディングス<9990>が反発。同社は2日の取引終了後、100%子会社である東京デリカの8月の売上高情報を発表した。全社ベースでは前年同月比5.9%増、今期累計では7.5%増と好調に推移している。また、既存店ベースでは同0.2%増、今期累計で1.7%増となった。

■竹内製作所 <6432>  2,242円  +52 円 (+2.4%)  11:30現在
 竹内製作所<6432>が3日続伸。ここ一両日、株価は全体相場急落局面でも頑強な展開が光る。8月27日から1株を2株にする株式分割の実施で流動性が高まるなか、好調な経営実態を評価する買いが優勢だ。同社は小型ショベルを主力に売り上げの9割以上を海外で稼ぐ異色の建機メーカーで、16年2月期営業利益は前期比18%増の125億円と2ケタ成長が続く。足もと外国為替市場で1ドル=120円台後半と円安が進行していることもポジティブに働いている。同社の通期の想定為替レートは1ドル=115円で実勢からは為替メリットが見込まれ、業績増額要因となる。

■良品計画 <7453>  26,860円  +620 円 (+2.4%)  11:30現在
 2日、良品計画 <7453> が8月の月次概況を発表。直営ベースの既存店売上高が前年同月比10.6%増と5ヶ月連続プラスとなったことが買い材料視された。8月の販売状況は、前半は暑い日が続き半袖カットソー、肌着、飲料の売上が大幅に伸びたが、後半にかけてはぐずついた日が多く、衣服夏物については在庫を適正水準にすべく、販売の強化を図った。また、生活雑貨では月を通してステーショナリー、ヘルス&ビューティー、ファニチャーの売上が好調で前年実績を上回った。

●ストップ高銘柄
 日本通信 <9424>  357円  +80 円 (+28.9%) ストップ高   11:30現在
 santec <6777>  471円  +80 円 (+20.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フライト <3753>  474円  +80 円 (+20.3%) ストップ高   11:30現在
 ベステラ <1433>  4,525円  +700 円 (+18.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 セルシード <7776>  717円  +100 円 (+16.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 グローアジア <3587>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 オプトロム <7824>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 など、2銘柄

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