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【特集】FJネクスト Research Memo(8):15年3月期は売上高は計画どおり、利益は計画を上回る


■業績動向

(2) 2015年3月期業績の概要

FJネクスト<8935>の2015年3月期の業績は、売上高が前期比0.9%減の40,151百万円、営業利益が同21.9%減の4,638百万円、経常利益が同21.6%減の4,625百万円、当期純利益が同24.9%減の2,916百万円と減収減益であった。ただ、売上高はおおむね計画どおりであり、各利益は計画を上回る着地となった。

主力の不動産開発事業において、販売戸数が若干減少したことが減収を招いたが、竣工時期が期末に重なったことで翌期への繰り越し分が増加したことが要因であり、ほぼ想定の範囲内である。一方、不動産管理事業は管理戸数の拡大により着実な伸びとなったほか、建設事業も好調なマンション建設需要等に支えられ伸長した。旅館事業も小規模ながら順調に推移している。


利益面では、不動産開発事業において土地仕入価格や建築費の高騰などによる原価率の上昇から減益となったが、新築物件の利益率の好転や建設事業の損益改善等により減益幅を想定以下に抑えたことから計画を上回る着地となった。

棚卸資産の状況については、竣工時期が期末に重なったことから販売用不動産(完成在庫)が12,044百万円(前期末比159.5%増)と大きく増加したが、これは翌期(2016年3月期)の売上増につながるものとして捉えることができる。一方、仕掛販売用不動産は新築物件用地の仕入れを継続的に進めた結果、16,236百万円(前期末比)とほぼ同水準を維持した。

財務面では、一時的な棚卸資産の増加により総資産が44,356百万円(前期比11.3%増)と増加したことから、自己資本比率が62.5%に若干低下したが、依然高い水準を確保している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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