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【市況】黒田バズーカ第2弾からの「官製相場の限界」か、日経平均は6月高値から3238円も下落

 チャイナショックで世界同時株安になった急落局面で、待機資金が押し目買いにてリターン・リバーサル相場を期待するリバウンドになっている。市場からは、「今まで日銀がETFを買うから相場は上昇する」というシナリオも通用しなくなるのではないか?という声が聞こえてきた。
 日経平均株価の足取りを見ると、6月高値20952円から8月26日安値17714円まで3238円の値下がりとなった。テクニカル面では相場のトレンドを計る重要な25日移動平均線、75日移動平均線を割り込んだ。今年の値動きを見ると75日移動平均線を下回ったのは1月16日、7月8日~10日、そして今回の8月19日~現在という3回だけである。
 今回の75日移動平均線割り込みは既に7営業日となっており、前回までの状況とは全く違う。日銀によるETF買い付けで上昇相場が安定していると思われたが、相場の流れは変わったといえる。市場推計によると日銀のETF購入コストは約19000円で、既に2兆6500億円が購入済みである。日経平均株価が日銀のETF購入コストを下回ったことで「官製相場は限界」があること、同じことがいずれ中国株にも当てはまることになるだろう。
《MK》

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