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【市況】NY株式:ダウは619ドル高、NY連銀総裁発言を好感


26日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は619.07ドル高の16285.51、ナスダックは191.05ポイント高の4697.54で取引を終了した。中国人民銀行が追加緩和に続き、1400億元の短期流動性オペを実施したほか、7月耐久財受注が予想を大幅に上振れたことで、買いが先行。その後は売り買いが交錯し上げ幅を縮小したものの、ダドリーNY連銀総裁が9月利上げに消極的な発言をしたことをきっかけに、引けにかけて大きく上昇する展開となった。セクター別では全面高となり、ソフトウェア・サービスや半導体・半導体製造装置の上昇が目立った。

アパレルのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は決算内容が好感され上昇。種子メーカーのモンサント(MON)は同業シンジェンタに対する買収提案を撤回し、堅調推移。スポーツ用品のナイキ(NKE)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、買われた。一方で、石油サービスのシュルンベルジェ(SLB)は、石油・ガス業界向け設備を手掛けるキャメロン・インターナショナル(CAM)を約127億ドルで買収する事が報じられ、下落した。

明日から29日まで開催される年次経済シンポジウムでは、一連の世界同時株安について協議が行われる見通しだ。29日にはフィッシャーFRB副議長がインフレ動向について講演を行う予定だが、同氏の発言から利上げのタイミングの示唆が得られるか注目したい。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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