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【市況】中国の追加金融緩和を材料視/オープニングコメント


 26日の東京市場は反発が期待される。中国人民銀行は25日、追加の金融緩和を発表した。銀行の貸し出しと預金の基準金利を0.25%引き下げると同時に、市中銀行に求める預金準備率を0.5%引き下げている。この追加緩和の発表を好感する流れから、欧州市場は軒並み上昇している。一方で、米国については上昇して始まったが、引け間際に売り込まれる格好から、NYダウは200ドル超の下落に。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円高の17750円だった。

 米国については取引終了間際の数分間で売りが膨らんでいる。戻り局面ではポジションを圧縮する動きもあると考えられ、依然として中国への不透明感と、9月の利上げに対する思惑等なども交錯しているようである。

 そのため、中国の追加緩和を好感する一方で、9月の米利上げへの思惑などから売り買いが交錯しやすい面はあるだろう。25日の日経平均は日中の値幅が1000円を超える中での乱高下となるなど、不安定な相場展開が続いている。米国同様、急速に値を消す局面も想定しつつ、押し目を拾うスタンスになりそうだ。

 中国が反発をみせてくる可能性から、下げのきつかった中国関連などには、見直しの流れが期待される。その他、原油先物相場の反発を受けて、エネルギー関連も下げ止まりをみせてこよう。その他、日本生命は三井生命を買収することで三井側と大筋合意したと報じられている。再編の流れを受けて金融関連への物色も意識されやすい。
《AK》

 提供:フィスコ

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