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【市況】25日の米国市場ダイジェスト:ダウは204ドル安、中国の追加緩和を評価も買い続かず


■NY株式:ダウは204ドル安、中国の追加緩和を評価も買い続かず

NYダウ       ナスダック
終値 :15666.44  終値 :4506.49
前日比:-204.91   前日比:-19.76
始値 :15882.27  始値 :4687.27
高値 :16312.94  高値 :4689.54
安値 :15651.24  安値 :4506.10

25日の米国株式相場は下落。ダウ平均は204.91ドル安の15666.44、ナスダックは19.76ポイント安の4506.49で取引を終了した。中国人民銀行による政策金利と預金基準金利の引き下げ発表を受け、朝方から大きく上昇。7月新築住宅販売件数が堅調推移となったほか、8月消費者信頼感指数が予想を大幅に上振れたことも好感され、主要株価指数は軒並み3%前後の上昇となった。しかしながら、引けにかけて出来高が急速に膨らむ中で上げ幅を縮小、結局前日比でマイナスへと転じた。セクター別では全面安となり、公益事業や不動産の下落が目立った。

家電量販店のベストバイ(BBY)は、決算内容が市場予想を上回り大幅上昇。昨日大きく下落した電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)やネット小売のアマゾン(AMZN)、動画配信サービスのネットフリックス(NFLX)などが買われた。携帯端末のアップル(AAPL)は、ウェルズファーゴによる投資判断引き上げを受け上昇。

一時3%近く上昇していた株価が下落に転じ、金融危機時の2008年10月以来となる急反落となった。インデックスファンドやシステム取引、追証(マージンコール)などが本日引けにかけての急落の要因として指摘されている。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は118円89銭、中国人民銀行の追加緩和でリスク警戒感が後退

25日のニューヨーク外為市場で ドル・円は、120円10銭から118円60銭まで下落して118円89銭で引けた。中国人民銀行による追加緩和を受けたリスク警戒感の後退で、リスク選好の動きになり、朝方は底堅い展開となった。しかし、米国の住宅価格、新築住宅指標が予想を下振れ、引けにかけて株式相場が下落に転じたことで、リスク回避の動きが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1396ドルまで下落後、1.1537ドルまで上昇し、1.1517ドルで引けた。中国人民銀行による追加緩和を受けて安心感が広がり、安全資産の米国債が売られ、利回り上昇に伴うドル買いが優勢となった。ユーロ・円は、138円14銭から136円50銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.5794ドルから1.5682ドルまで下落。ドル・スイスは、0.9506フランまで上昇後、0.9386フランへ下落した。


■NY原油:反発で39.31ドル、中国追加緩和による需要持ち直し期待で買い優勢

NY原油は反発(NYMEX原油10月限終値:39.31↑1.07)。39.89ドルを高値に、いったん38.86ドルまで下落した。中国人民銀行が政策金利と預金準備率の引き下げを発表したことを好感。中国経済の持ち直しによる需要増加期待が高まり、原油の買い戻しが優勢になった。
ただ、株高となり米国債利回りが上昇して、ドルが反発しており、原油の割高感が強まったこと。また、26日(水)発表予定の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)について、国内全体の原油在庫の増加が予想されることで、伸び悩みもみられた。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  15.27ドル -0.025ドル(-0.16%)
モルガン・スタンレー(MS) 31.76ドル -0.500ドル(-1.55%)
ゴールドマン・サックス(GS)178.18ドル -1.280ドル(-0.71%)
インテル(INTC)      25.87ドル -0.380ドル(-1.45%)
アップル(AAPL)      103.74ドル +0.620ドル(+0.60%)
グーグル(GOOG)      582.06ドル -7.550ドル(-1.28%)
フェイスブック(FB)    83.00ドル +0.910ドル(+1.11%)
キャタピラー(CAT)     72.07ドル -0.750ドル(-1.03%)
アルコア(AA)       8.12ドル -0.080ドル(-0.98%)
ウォルマート(WMT)     63.10ドル -0.850ドル(-1.33%)
スプリント(S)       4.60ドル -0.015ドル(-0.33%)

《NO》

 提供:フィスコ

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