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【市況】高岡隆一の【今日のポイントとヒント】 「短期売買に徹する」


◆為替に注目に必要、日柄整理も不十分

 前回8月3日には、「相場内容は弱気」というタイトルで書き出したが、市場は崩れてしまった。今後について考えてみよう。

 まず、夜間取引の安値1万7160円は目先の下値だと思う。日銀金融緩和の直前安値である10月17日当時のPERは13.98倍、直近安値1万7160円はPER13.54倍まで売られたこと。また、25日線からのカイリ率が-15%を超えたこと。これらから、本日前場の反転はある程度は予想できたと思う。

 ただし、前回も同じことを書いたが、中国が財政出動などの景気対策を打つか、米中の景気指標が好転するなど具体的な材料がないと、上昇トレンドを取り戻すことは難しいと思う。

 今回の調整を為替と見た場合、先物は8月11日高値2万0940円→安値1万7160円、下げ幅3780円。円ドルは8月12日125.30円→8月24日116.48円、8.82円の円高。1円の円高で日経平均は428.6円の下げだ。

 逆にリバウンドの場合は、1ドル円安に戻ると株は428.6円の上昇と計算すると、120円なら1万8670円が計算値。今後も為替を注目する必要がある。

 何が言いたいかというと、もし米国が利上げを見送った場合、ドル高シナリオが崩れ円高要因となる可能性がある。そして、円高が進む場合、日本株安の要因になる可能性があるということ。

 週足テクニカルを見ても売られ過ぎサインはカイリ率ぐらいで、日柄整理は不十分。好材料が出てこないと、上下動を繰り返す可能性があり、高値掴みにはくれぐれも注意したい。

2015年8月25日 記

情報提供:高岡隆一の株価天気予報


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