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【特集】ネクステージ Research Memo(8):マニュアル化と仕組み化で大量出店の実現を目指す


■長期目標

ネクステージ<3186>は、全国No.1の中古車ディーラーを目指し「2020年ビジョン」を掲げている。長期的な数値目標は、200店舗、売上高2,000億円、経常利益100億円、売上高経常利益率5%である。 2014年11月期との比較では、売上高が約4倍、店舗数は5.4倍となる。

将来の大量出店を可能にするため、業務のマニュアル化と仕組み化を推進している。マニュアル化は、現場を管理サポートするスーパーバイザー的役割の人員が中心になって行っている。彼らが現場のベストプラクティスを収集し、マニュアル化する。それらが現場で実行されるよう、仕組み化を進めている。初めての試みに、現場の抵抗や試行錯誤はつきものであるが、経営トップが店長などと将来ビジョンを共有するなどのコミュニケーションに努めている。組織を挙げた全社的な業務改善活動を継続することで、同社独自のベストプラクティスが時間の経過とともに形成されていくことになろう。

中途採用者の教育は、OJTを主体とする現場任せであったが、現在は入社後に本部研修を行うことに改めた。また、成約率が低い営業員に対しても、商品知識や接客スキル向上のための研修を行うなど、組織を上げたレベルアップを図っている。

店舗開発では、短期間の投資回収を狙って、以前は居抜きの物件を探した。今後は、店舗のオペレーションを標準化するため、店舗は自社設計のものにする。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《HN》

 提供:フィスコ

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