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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値下がり、元安を背景に資金流出の懸念が強まる


【ブラジル】ボベスパ指数 46649.23 +0.13%
20日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比60.84ポイント高(+0.13%)の46649.23で取引を終えた。46029.56まで下落した後、46780.82まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは33、値下がりは32、変わらず1であった。

世界的な株安を受けて、ブラジル株も売りが先行。また、この日発表のブラジルの7月失業率が、予想を大きく上回る7.5%まで上昇したことで、個人消費が弱まり、さらなる景気減速につながるとの懸念も、株安につながった。しかしながら、引け前に急速に買いが盛り上がりプラスに転換しており、割安感による買いが入ったとの見方になっている。

【ロシア】MICEX指数 1695.57 +1.30%
20日のロシア株式市場は4日ぶりに反発。主要指標のMICEX指数は前日比21.71ポイント高(+1.30%)の1695.57で取引を終了した。1668.74から一時1697.64まで上昇した。

ルーブル安の進行(対米ドルで67台に下落)により収益拡大が見込めるとして、ロシアの輸出企業の株価が上昇し、MICEX指数を押し上げたとの見方。外部環境をみれば、世界景気への懸念から、中国、日本、欧州、米国で株安が拡大しており、米連邦準備理事会(FRB)の9月利上げ観測の後退により、目先的ながらドルは主要通貨に対して下落する傾向にある。

【インド】SENSEX指数 27607.82 -1.16%
20日のインド株式市場は反落。前日比323.82ポイント安(-1.16%)の27607.82、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同122.40ポイント安(-1.44%)の8372.75で取引を終えた。

前日の終値近辺でもみ合ったが、その後は下げ幅を急速に拡大させた。前日の欧米市場が下落したほか、本日の中国本土市場が大幅に下落したことが警戒された。また、原油価格の急落も資源銘柄の売り手掛かりとなった。

【中国本土】上海総合指数 3664.29 -3.42%
20日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比129.82ポイント安(-3.42%)の3664.29ポイントと反落した。

元安を背景に、資金流出の懸念が強まる。中国国外(オフショア)の為替市場で元安・ドル高の傾向が目立つなか、ブローカーの一部から「一段の元安が進む」との見方が示された。中国は2016年から始まる「第13次5カ年計画」について、期間中の国内総生産(GDP)成長目標を年平均6.5%に引き下げる可能性があると伝えられたことなどもネガティブ材料視されている。

《NH》

 提供:フィスコ

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