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【市況】イレギュラー的な価格形成に、緩和メリットやインフラ関連などへ/オープニングコメント


 21日の東京市場は波乱の展開になろう。20日の米国市場では、中国市場の下落を受けて売りが先行。世界的な景気減速懸念が強まるなか、NYダウは350ドル超の下落となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比435円安の19605円と、節目の2万円をあっさり割り込んでいる。

 シカゴ先物にさや寄せする格好から幅広い銘柄に売りが先行することになり、日経平均は節目の2万円を割り込んでのスタートとなるだろう。その後は上海市場の動向を見極めつつ、ボトムを探る展開といったところになりそうだ。

 ただし、中国への先行き不透明感が強まる一方で、アベノミクスへの期待や金融緩和期待、東京五輪を控えているなど、日本に対しては海外資金流入が続いていたと考えられる。利益確定の流れが強まる可能性もあり、値ごろ感からの押し目狙いは慎重になりそうだ。

 日経平均は支持線として意識されていた26週線を割り込むことになり、昨年10月以来となる。海外勢は9月第1月曜日のレイバーデーまでは参加者が限られていることもあり、薄商いの中をインデックスに絡んだ商いで振らされる可能性もある。イレギュラー的な価格形成にもなりやすいため、好業績銘柄等の押し目を冷静に探りたいところ。

 また、本日はJPX400インデックス連動の投信が設定される。調整局面の中では年金資金への期待なども高まりやすく、JPX400構成銘柄の動向が注目される。さらに、日銀の追加の金融緩和期待が高まるほか、政府の経済対策への思惑もでやすい。緩和メリットやインフラ関連などのテーマ株なども期待が向かいそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

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