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2015年08月21日08時06分

【特集】【中国の視点】アジア通貨の同時安、第2次の世界同時不況の導火線になるか


アジア通貨の同時安が進行している。インドネシアのルピアやマレーシアのリンギット、シンガポール・ドル、ベトナムのドン、中国の人民元などが相次いで売られている。

一部では、今回のアジア通貨安の進行が人民元の切り下げが主因だと指摘。ただ、中国の専門家は、人民元の切り下げがアジアの通貨安の進行を加速させているものの、主因ではないと強調した。アジア通貨の同時安の進行が米国をはじめ先進国が行き過ぎた金融緩和のツケがアジアを含む新興国に回っていると分析した。米早期利上げ観測に伴う新興国からの資金流出が加速していることがアジア通貨の同時安を引き起こしていると指摘した。

また、専門家は、通貨の同時安に伴う投資縮小、原油など商品価格の下落に伴う資源輸出国の景気後退、これまでアジアなどの経済成長をけん引してきた中国の成長鈍化が新興国の経済を悪化させていると強調した。新興国の経済がすでに全世界の35%以上を占めているため、アジアを含む新興国通貨の下落が第2次の世界同時不況を引き起こす可能性を否定できないとの見方を示した。

なお、約2兆米ドルの金融緩和資金は新興国の不動産や金融市場に流れ込んでおり、実体経済には流入していないと批判されている。こうした資金は新興国の不動産と金融バブルを引き起こしており、米ドルの故郷回帰が新興国の最大の不安定要素になっていると指摘されている。
《ZN》

 提供:フィスコ

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