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【市況】「チャイナ・ショック」の再来に警戒、不安定な相場継続か


『米株式市場』

 19日のNY市場は下落。中国経済の減速懸念を背景に原油価格が6年ぶりの安値を更新したことで、エネルギーセクターなどを中心に売りが先行。7月消費者物価指数が予想をやや下振れたことも嫌気された。FOMC議事録を受けて一時的に下げ幅を縮小する場面もあったが、引けにかけて再び下げ幅を広げている。ダウ平均は162.61ドル安の17348.73、ナスダックは40.30ポイント安の5019.05。

 グローベックスの米株先物はNYダウで100ドル超の下げを織り込んで推移している。また、欧州市場では独DAXが1%超の下げで推移するなど、総じて軟調。中国経済の先行き不透明感が根強い中、上海指数は3%超の下落。また、国際通貨基金(IMF)は19日、中国の人民元をIMFの公式準備通貨として採用することは、少なくとも今後1年間はないことを示唆したと報じられている。IMF理事会は、準備資産である特別引き出し権(SDR)の構成通貨を来年9月30日まで現行のまま維持することを承認。人民元のSDR採用が見送られたことから、元切り下げの流れが続くとの見方もあり、しばらくは中国の動向を見守ることになりそうだ。

 大阪225先物のナイト・セッションでは、一時19860円と、節目の2万円を割り込んでいる。チャイナ・ショックの再来が警戒されやすく、不安定な相場展開になりそうである。

《TY》

 提供:フィスコ

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