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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ソフトバンクグループの動向が注目される


20日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ソフトバンクグループの動向が注目される
■外資系証券の注文動向:差し引き270万株の売り越し
■前場の注目材料:キリンHD<2503>、ミャンマー最大手ビールメーカー買収


■ソフトバンクグループの動向が注目される

20日の東京市場は売り優勢の展開となりそうだ。19日の米国市場は、中国経済の減速懸念を背景に原油価格が6年ぶりの安値を更新したことが嫌気された。FOMC議事録を受けて一時下げ幅を縮める局面もみられたが、NYダウは160ドルを超す下落となった。

シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円安の20100円となり、これにさや寄せする格好から売りが先行しよう。ただし、日経平均は節目の2万円に接近する中、上海市場を睨みながらも底堅さを見極める展開になりそうだ。

物色は内需系に向かいやすいと考えられるが、指数の下支えとしてソフトバンクグ<9984>の動向が注目される。ニケシュ・アローラ副社長が、自社株600億円を個人で取得すると発表しており、需給面での下支えとして意識されそうだ。足元で調整をみせているKDDI<9433>、NTT<9432>など通信セクターの物色に広がりがみられるか。

一方で、原油安の中、資源・エネルギー関連は見送られる半面、紙パルプ、電力ガスといった原油安メリットセクターへ資金が流れやすいと考えられる。その他、上海市場が落ち着きをみせてくるようだと、改めて訪日客増を手掛かりとしたインバウンド関連への見直しに向かわせる可能性もあろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き270万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1210万株、買い940万株、差し引き270万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

8月13日(木):810万株の売り越し
8月14日(金):10万株の買い越し
8月17日(月):80万株の売り越し
8月18日(火):140万株の売り越し
8月19日(水):40万株の売り越し


■前場の注目材料

・訪日客「年1800万人」達成ペース
・ソフトバンクG<9984>副社長、自社株600億円購入へ
・キリンHD<2503>、ミャンマー最大手ビールメーカー買収


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 対外及び対内証券売買契約等の状況

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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