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【通貨】今日の為替市場ポイント:欧米株安を意識してドルの上値はやや重くなる見込み


19日のドル・円相場は、東京市場では124円43銭から124円22銭で推移。欧米市場でドルは一時123円68銭まで下落し、123円85銭で取引を終えた。

本日20日のドル・円は124円前後で推移か。欧米株安を意識してリスク選好的なドル買いはやや抑制される可能性があり、ドルの上値は重くなりそうだ。

19日のNY市場でドルは123円68銭まで売られたが、この日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合議事録(7月28日-29日開催分)には、9月の利上げ開始を明示する記述が含まれていなかったことがドル売りを促す要因となったようだ。

ただし、議事録には「利上げを開始する環境は整備されつつある」との見解も含まれており、9月利上げの可能性は十分残されているとの声も聞かれている。一部の市場関係者は「利上げ開始時期が9月になることはすでに決定されており、よほどのことがない限り、利上げが延期されることはない」と指摘している。

中国経済が予想以上に減速した場合、米国経済にもある程度の影響を及ぼすとの見方があるが、金融不安や信用収縮などが発生しない限り、米国は9月に利上げを開始するとの声も聞かれている。9月の利上げ開始は順当であり、サプライズではないとみるべきか。

《SY》

 提供:フィスコ

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