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【特集】サンコーテクノ Research Memo(5):アルコールチェッカーは底堅いビジネスに定着


■事業別動向

(3)センサー事業

サンコーテクノ<3435>のセンサー事業は、売上高で5%弱、営業利益は1%~2%という構成比が通常の姿だ。2015年3月期は、売上高が665百万円(前期比2.8%増)、営業利益2百万円(同85.2%減)で着地した。

売上高は計画に対して約100百万円の未達となった。この要因は主として、アルコールチェッカーの新型機の投入が計画に対して3ヶ月遅れたことにある。電子プリント基板は堅調だった。利益面では、棚卸資産の簿価切り下げによる影響が大きかった。

センサー事業の中心は業務用アルコールチェッカーと電子プリント基板だ。アルコールチェッカーは新規需要のほかに、過去に販売した3,000台以上についての更新需要やメンテナンス需要が狙えるステージに入ってきており、底堅いビジネスとして定着してきている。2014年11月には同社のアルコールチェッカーを使用した新型サービスについて、ドコモ・システムズ(株)との業務提携が発表された。電子プリント基板は業界全体が構造的な低収益にあえぐ製品となっているが、同社では2015年3月期は価格改定に取り組み、採算性を向上させた。

センサー及びその情報を扱う電子系技術を保有することは、同社にとって重要な意味を持つ可能性があると考えている。前述のドコモ・システムズとの提携のようなケースに加え、将来はあと施工アンカーとの組み合わせなども考えられるからだ。長い目で見守りたいと考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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