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【経済】中国販売苦戦の韓国・現代自、現地経営陣の交代を発表


中国での販売低迷が続く韓国・現代自動車グループは18日、現地経営陣の交代を発表した。経営陣の刷新によって組織ムードを一新。苦戦が続く中国事業のテコ入れに本腰を入れる構えだ。盖世汽車が18日付で伝えた。
北京現代汽車(北京汽車との合弁)の総経理に李丙皓(イ・ビョンホ)氏、東風悦達起亜(傘下・起亜自動車と東風汽車の合弁)の総経理に金堅(キム・ギョン)氏をそれぞれ任命した。キム氏は起亜自動車の企画室長を務めていた。また中国事業を統括する中国戦略担当に譚道宏(タン・ドホン)氏を新たに指名している。
これまで北京現代と東風悦達起亜の総経理を務めていた金泰潤(キム・テユン)氏と蘇南永(ソ・ナムヨン)氏は顧問に就任する。
現代自グループにとって中国は最大の市場。しかし足元の中国販売は苦戦を強いられている。今年7月の新車販売は、前年同月比で現代自が32%、起亜が33%ずつ減少した。今年第2四半期の中国新車販売台数(卸売ベース)は、グループ全体で前年同期比14%縮小。第2四半期のグループ全体業績に影響した。
現代自だけではなく、中国市場での不振は韓国勢全体に広がっている。市場に停滞感が強まる中でも、日本車が好調な販売を維持していることが、韓国車「失速」の背景にあるといわれている。
そうした中で現代自グループは、値下げ販促などあらゆる措置を講じて中国事業を立て直そうとしている。現代自は「サンタフェ」「ix35」のSUV(スポーツ多目的車)2モデルを11.8%値下げ。起亜もまた、SUV2モデルの販売価格を30%引き下げた。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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