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【材料】テセックが大幅反落、4-6月期(1Q)経常は赤字転落

 28日、テセック <6337> [JQ] が決算を発表。16年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が1400万円の赤字(前年同期は500万円の黒字)に転落したことが嫌気されている。前日に1月27日以来半年ぶり高値を付けていたことも売りを誘った格好に。

 高機能スマホや電装化が進展する車載向け需要は引き続き堅調に推移したものの、パソコンやタブレット、ボリュームゾーンのスマホ関連需要が伸び悩んだ。半導体市況の動向を背景に、半導体メーカーやファウンドリーの設備投資にも慎重な姿勢が見られた。同社では、MAPハンドラ、車載向けパワーデバイス用テスタなど主力機種に加え、新型ピッカーなど新製品の受注獲得に注力したものの、受注額は前年同期比33.4%減の8億4800万円、売上高は0.6%減の8億3000万円にとどまった。

 なお、日経QUICKニュースでは、「同社では、期初の受注残高の状況から、4~6月期の苦戦は想定していた。車載用半導体の検査装置の引き合いは強く、現時点で16年3月期の予想(純利益は前期比10%増の3億円)は達成可能とみている」とこの日伝えている。
(執筆者:熱田和雄ストック・データバンク)

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