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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「変化日に宵の明星」


◆ギリシャと中国のWショックから始まった7月相場だが、その後のV字回復はまた実に見事。日経平均株価は2万0300円処から1万9115円まで2日間で5.8%も急落したが、その安値から2万0850円までわずか7日目で9%上伸したのも驚きだ。調整を入れてもV字回復を果たしてきた今年の日本株だが、それだけ政策的なPKO色が強いと言える。今回も6月24日高値2万0952円まであと100円。秋には「郵政」上場を控えており、高値更新から次のメド96年2万2750円を目指す可能性は十分にあるだろう。

◆ただし、すぐ上値追いとなるかは疑問。7月第4週(7月21日~24日)は5月28日高値→9週、4月1日安値→17週という重要変化日で、日足でも7月22日が7月9日安値→9日、6月29日安値→17日目と変化日が重なる。そのタイミングで日経平均は21日に「三空」窓空けとなり「宵の明星」を描いた。短期(6日)騰落レシオは275%に拡大し、短期(9日)RCIは98%、そしてサイコロは9勝3敗を4日続けるなどテクニカルも過熱を帯びている。これだけの条件が重なった21日の高値「2万0850円」は、6月24日高値と同じように「変化日高値」としてまたしばらく君臨してもおかしくない。

◆8月になると甲子園、お盆で例年「閑散」となりやすい。「郵政」上場を控えて強い政策相場が続くとしてもまだ日柄もあり、その前の8月は「一服」というシナリオも描けよう。もしそうなると、7月相場の乱高下でボラティリティ(変動率)が高まっていることから、ヒヤリとした一服局面を見せることも否定できない。そうなると高水準の信用買い残3兆2400億円が重荷になってくる。

◆カギを握る欧米市場もWショックから順調に戻りを見せたが、節に差し掛かり「戻り一巡」となりやすいタイミングに来ている。暴落した上海株もまだアヤ戻り途上で「好転」の域には達していない。また、原油や金、資源など商品市場の下落が目立っており、運用マネーのリスク「オン・オフ」が忙しくなっている。こうした海外市場のボラティリティも拡大している点は注視しておかねばならない。

◆梅雨明けで暑くなってきた日本だが、台風が来れば風雨も強まる。相場も高いところに来ており風雨が強まるのは当然。8月はもうしばらくノンビリ、様子見でも良さそうだ。

(7月23日 記、毎週日曜日8時40分に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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