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【材料】クニミネ工業---ベントナイトを元に化成品、止水、アグリ、土木建築など幅広く展開


クニミネ工業<5388>は、モンモリロナイトという鉱物を主成分に構成されているベントナイトを元に、化成品分野、止水分野、アグリ分野、土木建築分野、鋳物分野、ペット関連分野を手掛けている。

ベントナイトとは、膨潤性、粘結性・増粘性、吸水性・吸着性などに優れた粘土鉱物の一種。応用範囲は広く、同社の事業分野もこのベントナイトの特性を活かした分野に拡大している。

化成品分野では、数多くの化粧品メーカーに「クニピア」を供給。近年自然派の化粧品が人気を集めるなかで需要は年々拡大している。 さらに化粧品のほか、シャンプーやリンス、歯磨きペースト、医薬品、洗剤、有機溶剤を使用しない水性塗料などにも配合されている。

止水分野では、ベントナイトの特性を利用したベントナイト止水材「クニシール」を手掛けており、ビル建築工事・土木工事などにおいて、施工性・止水性能・耐久性を大幅に向上させ、工期の短縮とコストダウンに大きく貢献している。

アグリ分野では、造粒技術や農薬の製剤技術を着実に蓄積。土木建築分野では、良質の天然ナトリウム型ベントナイト鉱石を独自の技術で製造した商品、「クニゲル」「クニフォース」シリーズを提案。鋳物分野では、鋳物用の型を固める粘結材として用いられる。ペット関連分野では、吸水性を利用したネコ砂などを手掛けている。

2016年3月期計画については、売上高が前期比6.4%増の128.12億円、営業利益が同12.1%増の15.43億円、経常利益が同3.7%増の16.85億円、純利益が同5.6%増の10.57億円を見込んでいる。土木建築関係においては、処分場向け需要の取り込みを推進するとともに、東京オリンピック等に向けた国内公共インフラ整備事業への取り組み、再生可能エネルギーとしての地熱発電関連、海底資源掘削への対応等において、積極的な営業活動を展開する。

《SF》

 提供:フィスコ

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