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【市況】<マ-ケット日報> 2015年6月26日

 26日の市場は日経平均が続落。終値は前日比65円安の2万706円だった。ギリシャ不安と中国の株安が重なって終日軟調に推移。週末という動きの取りにくさから一時は120円安と下値を広げる場面もあった。日銀のETF買い支え期待で後場は下げ幅を縮小したが、ギリシャ問題を控え上値を追う動きは限られた。

 昨日の米国市場は結論持ち越しとなったギリシャ支援協議を嫌気してダウ平均が続落した。注目されたユーロ圏財務相会合でギリシャ支援策がまとまらず27日に再協議へ。ギリシャ側に強硬な姿勢が表われており一部では突き放すようなムードが生まれている。米国の5月の個人消費支出が堅調で下支え要因となったが、27日の再協議の結果を見るまで上値を追いづらい状況だ。さて、東京市場もギリシャ問題の決着が見られない状況から本日も利食い先行の展開に。ただ、国内事情は景気・企業業績ともに良好なため、リスク回避の売り物は小粒なものにとどまっている。日経平均は下げこそしたが2万1000円に向けた足場固めを着々とこなしている状況である。ギリシャに関してはユーロ離脱による損失と比較すれば現状の改革案を受け入れた方が被害は小さい。今はメンツの部分だけの争いとも言える。仮にギリシャがデフォルトを起こしたとしてもショック安は一過性であろう。いずれにしてもあと数日だけの問題ではなかろうか。(ストック・データバンク 編集部)

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